素材の多様性(本館)
本郷新が使った彫刻の素材は、ブロンズ以外に石や木、樹脂、テラコッタなどがあります。素材の特性を生かしたこれらの作品は、ブロンズ彫刻にみられる身体の美を追求した緊張感ある造形と全く異なります。素朴な質感を持ったテラコッタは、作家の遊び心が感じられる温かみのあるユーモラスな形をしています。木や石では、ノミの彫り跡を残しながら対象を大胆に省略することで力強さが強調されています。あくなき造形の探究心が、本郷を様々な素材を使っての制作へと駆り立てたのでしょうか。この機会に、本郷の彫刻にかける創作に対する情熱の一端をご覧ください。
花の彩り展(記念館)
本郷の絵画の中から花をモチーフにした作品をご紹介します。旅の途中で描いた函館大沼公園の水芭蕉、仙台・青葉城の桜。花瓶に生けた華やかな薔薇。人物と花を組合わせた作品など、やわらかく優しい表現の作品をお楽しみください。