土、陶土を素材の主とした作品。 MASSIVE(量感溢れる、どっしりと存在感ある造形物)のその表面を、HUMAN TOUCH(人の手の跡)を、土、陶土(泥)によって痕跡を残す作業を行う。 これまで彼は、陶芸の手法のもっとも重要な部分である焼成という工程を経て作品を生み出してきた。この焼成という工程が陶芸作品制作の大きな魅力の一つと彼は考えているが、反面、作品制作の中で様々な制約が必然的に生まれることも感じている。 今回は陶芸という枠から抜け出して、焼成という作業を切り離して実験的な試みに挑戦する。生きた素材・土を用いて、見る側の人間を作品の中へ引込むような作品を、またそれを取り巻く空間を感じる作品の制作に、今回彼は取り組む。