大地、海、山、川、遙かな天空、太陽、月、星たち。わたしたちをとりまくこの世界を、古来人々はどのようにとらえてきたのでしょうか。紀元前の昔から、人間は天や地を描いてきました。現代の私たちから見ても、驚くほど正確な部分もあれば、神秘的な、あるいは荒唐無稽とも思われる部分もあります。そこには、その時代の人々が見た、考えた、信じた世界が広がっています。
この企画展では、東西の古地図や天体図から、ユーラシア各地のさまざまな時代、さまざまな人々の世界観を展観するとともに、横浜ユーラシア文化館所蔵資料の基礎である旧江上波夫コレクションから、東アジアの地図と、それに関連する漢籍(中国の古い書籍)を初公開します。