損保ジャパン東郷青児美術館では、2006年4月22日(土)から7月2日(日)まで、「英国シャーリー・シャーウッドコレクション 現代植物画の巨匠展-ボタニカル・アートのルネサンス-」を開催いたします。
本店は、個人コレクションとしては世界最大規模を誇るシャーリー・シャーウッド博士のコレクションから、現代のボタニカル・アーティストたちの初公開の作品121点を展覧するものです。博士は、近年を「植物画のルネサンス」と位置づけ、「植物画」を世界に広める活動をしています。
当館では、1998年にも同氏のコレクションの展覧会を開催し好評を得ましたが、自然環境保護運動やガーデニング・ブームなどに伴う、ますますの「植物画」への関心の高まりを受け、ふたたび開催することとなりました。
ぜひ多くの方々に、美しい植物図鑑を渉猟するような楽しみを味わっていただければ幸いと存じます。
シャーリー・シャーウッド・コレクション
シャーリー・シャーウッド博士は子どもの頃ボタニカル・アーティストになることを決意し、英国オックスフォード大学で植物学を専攻。その年、全学生の中で植物学を専攻した女子学生は同氏ひとりであったそうです。その後学位を取得。オックスフォードを卒業後、植物画家として学つもりでいましたが、多くの植物画家がその存在を世間一般に知られていないことを目の当たりにし断念、医薬方面の研究をはじめることになります。
1988年、ロンドンの王立園芸協会で植物画の講演を聴いたことから、植物画への関心がふたたび呼び覚まされ、1990年7月、コレクションとしての最初の作品を手に入れます。それ以来、世界各地で植物画を発掘・支援しその作品を収集する中、植物画が今まさにルネサンス(再生)の時期を迎え、しかもそれが世界的な規模に広がりつつあるということを彼女は確信します。
そのコレクションの総数は、今や30カ国・200人以上の植物画家の600点にも達しています。