ID:80667
吉岡 弘昭 展 HIROAKI YOSHIOKA
-野犬の視線、慈愛の眼-
Venue
名古屋画廊
NAGOYA GALLERY, Co., Ltd
Period
11月14日[金]-12月1日[月]'25
Exhibition Outline
吉岡 弘昭 展 ヨシオカ ヒロアキ -野犬の視線、慈愛の眼-
HIROAKI YOSHIOKA
■吉岡弘昭:野犬の視線、慈愛の眼 栗田秀法
吉岡弘昭は、犬のまなざしを標榜している。対して夏目漱石は、猫のまなざしを掲げた。野犬と飼い猫の視線の相違が作品世界に異なる味わいを与えている。吉岡はアウトローならではの刺すような視線で世界を揶揄する。社会の片 隅から鋭く世相を射抜く視線は、孤塁を守り戦後の混乱と再生を生き抜いた者ならではの実感が滲み出ているかのようだ。漱石は親密なまなざしで身近な存在を皮肉る。『吾輩は猫である』に象徴される、知識人の余裕と諦念を漂わせる。その視線は、当時のエリート層の傍観者的な生き方と重なり合う。こうした両者のまなざしの対比は、作者それぞれの時代観や人生観を色濃く映し出している。忘れてはならないのは、吉岡作品の根底に潜む、生きとし生きる者に対する慈しみのまなざしである。野犬の鋭さと救助犬の温もりが同居するその視線には、人間への深い共感と優しさが息づいている。ここにこそ、吉岡芸術の真髄があるように思えてならない。(跡見学園女子大学教授・名古屋大学名誉教授)
- Closing Days
- 日・祝休廊
- Opening Hours
- 11:00a.m. ~ 6:00p.m.
- (土曜日 12:00p.m.-5:00p.m.)
- Exhibition Website
- https://www.nagoyagallery.co.jp/publics/index/23/detail=1/b_id=88/r_id=1315#block88-1315
Access Information
名古屋画廊 カブシキガイシャナゴヤガロウ
NAGOYA GALLERY, Co., Ltd
- Address
-
〒460-0008
名古屋市中区栄1-12-10 - Website
- https://www.nagoyagallery.co.jp/
Created Date:2025.10.7