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令和7年秋の有隣荘特別公開

Autumn 2025 Exhibition at Villa Yurinso

森村泰昌「ノスタルジア、何処へ。」 YASUMASA MORIMURA: “Revisiting a Memory in History”

美術・文学・音楽を出会わせる

―Encounter of Art, Literature, and Music

「かつて」に寄り添い、「これから」を惹きよせる。

Venue

大原美術館 本館、有隣荘、児島虎次郎記念館(3会場にて)

OHARA MUSEUM OF ART

Period

2025年10月7日[火]― 11月9日[日]

Exhibition Outline

令和7年秋の有隣荘特別公開 森村泰昌「ノスタルジア、何処へ。」 モリムラヤスマサ 美術・文学・音楽を出会わせる

Autumn 2025 Exhibition at Villa Yurinso YASUMASA MORIMURA: “Revisiting a Memory in History” ―Encounter of Art, Literature, and Music

美術、文学、音楽を大原家ゆかりの三つの建築で出会わせる。
セルフポートレイト作品を通じて、「私」とは何かについて問い続けてきた美術家・森村泰昌による、〈令和7年秋の有隣荘特別公開 森村泰昌「ノスタルジア、何処へ。」―美術・文学・音楽を出会わせる〉展を開催いたします。
大原美術館との出会いによって、美術家・森村の「私」的な眼差しは何を見つめたのか。その眼差しの旅を、大原美術館の本館、有隣荘、児島虎次郎記念館の三ヶ所を巡りながら体験していただく、「回遊式の展覧会」です。
それぞれの景観を壊すことなく、むしろ寄り添う姿勢を保ちながら、「美術」「文学」「音楽」が分かちがたく結びついていた在りし日の日本文化の可能性を、分断の時代と言われる現代にいかに活かせるかを探ります。

第一章 まなざしが、ことばに、こだまする。
Chapter1:Echoes Between Gaze and Poems
美術×文学 Art×Literature
会場|本館
時間|9-17時(16時半入館締切)
大原美術館本館の展示作品と、そのそれぞれに呼応する詩歌を森村流に選りすぐり、森村自身が朗読と映像を付した25編を表現します。
「美術」と「文学」の間に密接な結びつきがあった在りし日を、「まなざしが、ことばに、こだました時代」と捉え、森村の肉声や、大原美術館の建築が発する音、そして作品と行為の結び合った視覚像が多様に呼応しながら、視聴覚への刺激と共にかつて「美術」と「文学」が結びついていた時代のありようを、今、そしてこれからに活かします。
朗読・出演=森村泰昌/映像監督・編集=藤井光/音声収録=藤口諒太
制作協力=大舘奈津子(一色事務所)

第二章 あやとり、赤い糸。
Chapter2:Crisscross of Red Yarns
美術×音楽 Art×Music
会場|有隣荘
時間|10-16時(15時半入場締切)
大原家が創業したクラレ、クラボウも関わった、1970年開催の大阪万博の「せんい館」。その中に展示された四谷シモン作《ルネ・マグリットの男》を主題とした森村の新作が意外な形で姿を表します。
また1970年万博のために大原總一郎が構想し、実現出来ずに終わった「十二面体音楽堂」のプランに着想を得て森村が制作したオブジェ・スピーカーと、オリジナル音による多重音的な環境を有隣荘内に展開します。1970年の記憶は果たして2025年に、こだまするのか。
声=森村泰昌/作曲・チェロ演奏=中川裕貴/演奏収録=甲田徹

第三章 何処から、いずこへ。
Chapter3:Where Do We Come From? Where Are We Going?
美術×美術 Art×Bijutsu
会場|児島虎次郎記念館
時間|10-17時
異なる文化の相互紹介/交流を目指した児島虎次郎。その収集品は同時代西洋の美術品のみならずエジプトや西アジアの古美術品にも及びました。そうした古作と児島虎次郎自身の作品が並んだ館を舞台に、大原美術館所蔵の関根正二《信仰の悲しみ)(1918年作 重要文化財)と共に、森村が同作を独自に解釈した作品を発表します。日本とは何か、私とは何かという問いに満ちた児島虎次郎記念館において、「かつての美術」と、「今の美術」が出会い、「未来の美術」へとつなげる試みとなります。

Organizer
公益財団法人大原芸術財団 大原芸術研究所・大原美術館、「瀬戸芸美術館連携」プロジェクト実行委員会(事務局:公益財団法人 福武財団)、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
Sponsership and Cooperation
後援:大原美術館後援会
協賛:エヴァホール、うさぎや、株式会社三晃空調、ナカシマホールディングス株式会社、株式会社藤木工務店
協力:国立大学法人岡山大学DS(データサイエンス)部、語らい座大原本邸
令和7年度日本博2.0事業(委託型)
Closing Days
10月20日[月]、27日[月]は休館
Opening Hours
9時 ~ 17時
本館|9時-17時(16時半入館締切)
有隣荘|10時-16時(15時半入場締切)
児島虎次郎記念館|10時-17時
Exhibition Website
https://project.ohara.or.jp/ohara_yurinso
Exhibition Inquiries
大原美術館 Tel:086-422-0005

Events

森村泰昌展 記念シンポジウム
「視線の交錯を思考する―西洋・日本・アジア―」
登壇者:森村泰昌
ドリアン・チョン(M+アーティスティック・ディレクター、チーフ・キュレーター)
三浦篤(大原美術館館長)
※通訳あり
日時:2025年10月11日[土]13:30‐15:30
会場:倉敷市立美術館 講堂
聴講:無料
定員:150名(事前申し込みのうえ先着順)
申込:別途当館HPにて
助成:(公財)鹿島美術財団

◎関連出版物
『キテレツ絵画の逆襲―「日本洋画」再発見―』
(三浦篤+森村泰昌 新潮社刊)

『まなざしが、ことばに、こだまする。』
(森村泰昌 撰 小学館刊)

Access Information

大原美術館 オオハラビジュツカン

OHARA MUSEUM OF ART

Address
〒710-8575
倉敷市中央1-1-15
Website
http://www.ohara.or.jp/
Updated Date:2025.9.23
Created Date:2025.9.23