ID:80127
上野の森美術館所蔵品展
万博の時代~画家たちの移動と交流~ THE AGE OF EXPOS: THE JOURNEY AND COMMUNION OF ARTISTS THE UENO ROYAL MUSEUM COLLECTION
Venue
上野の森美術館
The Ueno Royal Museum
Period
2025年7月13日(日)~ 7月27日(日)
Exhibition Outline
上野の森美術館所蔵品展 万博の時代~画家たちの移動と交流~ バンパクノジダイ~ガカタチノイドウトコウリュウ~
THE AGE OF EXPOS: THE JOURNEY AND COMMUNION OF ARTISTS THE UENO ROYAL MUSEUM COLLECTION
上野の森美術館ではここ20年ほどの間に、洋画家渡辺武夫(1916-2003)、神戸文子(1926-2009)の多数の作品と、版画家野田哲也氏(1940-)から作家自身の作品が含まれる版画集7点の寄贈を受けました。本展では初公開作品を含むこの3つの寄贈作品群をご紹介します。
現在大阪では万博が開催中ですが、野田氏の寄贈作品には1970年の大阪万博に関連した版画集『人間と文明』が含まれています。万博は今も昔も多くの人々の「移動」と「交流」を促すイベントです。本展では「移動」と「交流」を手掛かりに作品をご紹介します。渡辺は1955-56年にフランスに留学し、帰国後は主に国内の風景を描きました。その後、海外旅行が自由化された70年代以降は度々渡欧しフランス、イタリア、スペインなどの風景を描きました。
渡辺より10年後に生まれた神戸は対照的に主に北アフリカの風俗を描きました。それまでの日本人になじみの薄かった地域を描いたのは、1960年代に旧植民地が次々と独立したことやオイルショックなど、この地域が注目を浴びた出来事とも無縁ではないでしょう。国際交流という意味では版画家たちが注目されます。野田氏寄贈の版画集の中には国際的なシンポジウム、ワークショップの機会に編まれた版画集が含まれます。「版画の国」と呼ばれた日本は国際版画展で多数の受賞者を輩出し、多くの作家が海外に招かれました。この「版画の国」日本のイメージは19世紀のジャポニスムと浮世絵の流行以来のものでしょう。日本美術は欧米で開催された大規模な万博で注目を浴びました。そして当館を運営する日本美術協会の前身、龍池会の初代会頭佐野常民は1867年パリ万博への佐賀藩の出品と1873年ウィーン万博の日本政府の出品の現地責任者であり、国内の博物館創設や博覧会開催にも関わった人物です。当館のルーツを辿っても万博に行きあたるのです。
- Organizer
- 上野の森美術館
- Sponsership and Cooperation
- 後援:フジテレビジョン
- Closing Days
- 会期中無休
- Opening Hours
- 10:00 ~ 17:00
- (入館は閉館30分前まで)
- Admission (tax included)
- 一般、大学生 500円、高校生以下無料
- *障がい者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料
- Exhibition Website
- https://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=12466790
Access Information
上野の森美術館 ウエノノモリビジュツカン
The Ueno Royal Museum
- Address
-
〒110-0007
台東区上野公園1-2 - Website
- https://www.ueno-mori.org/
Created Date:2025.7.22