ID:80061

国際芸術祭 あいち2025 灰と薔薇のあいまに Aichi Triennale 2025: A Time Between Ashes and Roses

Venue

愛知県陶磁美術館、愛知芸術文化センター、瀬戸市のまちなか

AICHI PREFECTURAL CERAMIC MUSEUM

Period

9.13 ― 11.30.2025

Exhibition Outline

国際芸術祭 あいち2025 灰と薔薇のあいまに コクサイゲイジュツサイ アイチ2025 ハイトバラノアイマニ

Aichi Triennale 2025: A Time Between Ashes and Roses

灰と薔薇のあいまに

コンセプト(要約)
国際芸術祭「あいち2025」は、詩人アドニスの詩集『灰と薔薇の間の時』から出発します。その心情とヴィジョンに共鳴するこの芸術祭は、現在の人間と環境の間の分断を照らし出す国家や領土といった目先の視点からではなく、地質学的な時間軸によって見えてくる未来の展望を提示します。本芸術祭は、極端な終末論と楽観論を中心に据えるのではなく、環境正義※の重なり合う複雑さを扱うことで、自らの責任に向き合い、不正義への加担を自覚するよう促しています。そしてまたこの芸術祭は、破壊と開花のあいまにある陰影のニュアンスや表現、人間と環境の複雑に絡み合った関係を強調します。

世界中から招くアーティストやコレクティブによる作品は、私たちが生きる環境について既に語られている、そしてまだ見ぬ物語を具現化してくれるでしょう。キュレーターの使命とアーティストの作品は、この芸術祭の地域性を掘り下げ、陶磁器や「せともの」の生産に触発された環境の物語を掘り起こします。こうした産業は地域の誇りの源であり、人間と環境の関係の新しく実験的なモデルを模索する本芸術祭の枠組みを支えています。
愛知の産業史において、陶磁器生産によって灰のように黒く染まった空は、環境の汚染や破壊よりもむしろ繁栄を意味していました。こうした地場産業や地域遺産は、人間と環境の複雑に絡み合った関係について、ニュアンスに富んだ思考への道を開いてくれるのでしょうか。「灰と薔薇のあいまに」とは、当然視されてきた位置づけやヒエラルキーが解きほぐされるよう、幅を持ち中間にある状態を引き受けること、そのような横断的なあり方なのです。(全文は公式サイトに掲載)

国際芸術祭「あいち2025」芸術監督 フール・アル・カシミ
※出目や所得の多寡にかかわらず公平に安全な環境で暮らす権利を持つこと。

主な会場
愛知芸術文化センター
愛知県陶磁美術館
瀬戸市のまちなか

Exhibition Website
https://aichitriennale.jp
Exhibition Inquiries
国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局
〒461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内

Events

ラーニング
ラーニング・プログラムは建築家・リサーチャー・写真家・アートマネージャー・アーティストの5名によるチームで運営しています。
会期中には、ラーニング拠点を設け、アクティビティ型のトークイベント、ワークショップ、学校連携事業等を実施し、多角的に芸術祭をサポートします。プログラムの一部はすでに始動しています!また、これまで芸術祭を支えてきたボランティア活動にも力を入れ、これまで以上に主体的なプログラムを組み込んでいきます。ぜひご参加ください!
ラーニング・プログラム詳細情報はこちら→ https://aichitriennale.jp/learning

Access Information

愛知県陶磁美術館、愛知芸術文化センター、瀬戸市のまちなか アイチケントウジシリョウカン

AICHI PREFECTURAL CERAMIC MUSEUM

Address
〒489-0965
瀬戸市南山口町234
Website
http://www.pref.aichi.jp/touji
Updated Date:2025.7.18
Created Date:2025.7.16