ID:79798

原輝美と諏訪の美術 TERUMI HARA

―洋画開化の音がする―

Venue

諏訪市美術館

SUWA CITY MUSEUM OF ART

Period

令和7年7月12日(土)~9月21日(日)

Exhibition Outline

原輝美と諏訪の美術 ハラテルミトスワノビジュツ ―洋画開化の音がする―

TERUMI HARA

明治維新以降、西洋文化や美術の受容により、日本では洋画家が急速に増えていきましたが、諏訪地域では明治末になってようやく学校で洋画が授業に取り入れられるようになりました。 そんな中、諏訪市湖南出身の原輝美(1884-1966)は1902(明治35)年に単身アメリカへと渡り、諏訪地域で先駆けて海外で本格的に絵画について学びました。
原の留学は元々医学を学ぶことを目的としたものでしたが、アメリカで過ごすうちに医者ではなく画家になることを決意。学校を中退し、美術学校へと入学します。アメリカ・サンフランシスコやニューヨークを中心に、途中留学を行ったイギリス・ロンドンを含め、1912 (大正元)年に帰国するまでのおよそ10年間、海外で絵画について学びました。
帰国した後、今度はヨーロッパで美術を学ぶことを夢見た原でしたが、実家が営む製糸工場の経営不振などの影響もあり、渡航を断念。その後亡くなるまで再び海外へ行くことは叶いませんでした。帰国後は父から継いだ実家の製糸業を営む傍ら、趣味として絵画制作を行い、晩年は雅号を白川と称して俳句を嗜んだり、古文書の研究や日本画の制作を行っていました。
本展では、原の生家に残されていた留学時代の日記を読み解きながら、留学当時に描いたとされる作品とともに、原の活動最盛期ともいえるアメリカ・イギリスでの活動を紹介します。
また、原と同じく海外で絵画を学んだ作家や、原の活動以降に諏訪地域で活躍していた作家の作品について合わせて紹介します。
原は作品を制作する際、自宅にある8畳一間のアトリエで、誰一人として室内に入れず、独りしずかに作品に向かいあっていたと言います。諏訪の洋画の先駆者でありながら、独自の制作活動を進めた寡黙な画家・原輝美の歩んだ道のりと、諏訪地域における洋画家たちの軌跡をぜひご覧ください。

Organizer
諏訪市美術館
Sponsership and Cooperation
後援:信濃毎日新聞社、長野日報社、市民新聞グループ、SBC 信越放送、NBS 長野放送、TSB テレビ信州、abn 長野朝日放送、エルシーブイ株式会社、諏訪美術会、諏訪市美術会、信州美術会
Closing Days
月曜日、祝日の翌日(7/14、22、28、8/4、12、18、25、9/1、8、16)
Opening Hours
午前9時 ~ 午後5時
(入館は午後4時30分まで)
Admission (tax included)
一般(高校生以上)310円、子ども(小中学生)150円
一般団体(20名以上)200円、子ども団体(20名以上)100円
(介助者1名まで同額)150円
※諏訪地域の小中学生は無料。
Exhibition Website
https://www.city.suwa.lg.jp/site/museum/51653.html

Events

■トークイベント「家族から見た原輝美」
日時:7月26日(土)10:00~11:00
ゲスト:原和子様(原輝美ご息女)
会場:諏訪市美術館 2階展示室
定員、申込:なし
参加料:入館料のみ
対象:どなたでも

■学芸員によるギャラリートーク
日時:9月6日(土)14:00~14:30
会場:諏訪市美術館
定員、申込:なし
参加料:入館料のみ
対象:どなたでも

Access Information

諏訪市美術館 スワシビジュツカン

SUWA CITY MUSEUM OF ART

Address
〒392-0027
諏訪市湖岸通り4-1-14
Website
https://www.city.suwa.lg.jp/site/museum/
Updated Date:2025.9.4
Created Date:2025.6.17