ID:79398

鶴岡市市制施行・開館20周年記念 特別展覧会

没後50年記念 棟方志功展

―至高の板画・珠玉の倭画―

Venue

鶴岡アートフォーラム

TSURUOKA ART FORUM

Period

2025 4.19(土)▶5.25(日)

Exhibition Outline

鶴岡市市制施行・開館20周年記念 特別展覧会 没後50年記念 棟方志功展 ボツゴ50ネンキネン ムナカタシコウテン ―至高の板画・珠玉の倭画―

鶴岡市合併市制施行20周年と鶴岡アートフォーラム開館20周年を記念して、没後50年となる棟方志功の名品約60点と関連資料を紹介する特別展覧会を開催いたします。
1903(明治36)年に青森で生を受けた棟方志功は「わだばゴッホになる」と油彩画家を志し、上京しました。 その後、川上澄生の版画《初夏の風》に感銘を受けて木版画を制作するようになり、1928(昭和3)年に日本創作版画協会展において初入選、同じ年には油彩画 《雑園》で念願の帝展初入選も果たします。 川上澄生の影響を受けながらも、やがて黒と白の効果を最大限に活かして、激しさと繊細さを備えた独自の表現スタイルを打ち立てていきます。
柳宗悦との出会い、そして民藝運動の作家達との交流の中で仏教や古典文学等の知識を深めながら、その表現はより強固なものとなっていきました。 1938(昭和13)年には謡曲「善知鳥(うとう)」に題材をとった《勝鬘譜(しょうまんふ)善知鳥版画曼荼羅》で第2回新文展の特選を版画作品ではじめて受賞します。翌年には代表作《二菩薩釈迦十大弟子》を発表し、1942(昭和17)年には自らの著書で「板画」という概念を打ち出し、「創作版画」との差別化を図っていきました。戦後の1955(昭和30)年には第3回サンパウロ・ビエンナーレで版画部門最高賞、1956(昭和31)年の第28回ヴェネツィア・ビエンナーレで国際版画大賞を受賞するなど国際的な評価を確立します。
晩年は眼病の悪化で左目がほぼ失明状態になりますが、制作意欲は衰えることなく、「板画」のほか、「倭画」と名づけた即興的な肉筆の日本画を数多く制作し、1970(昭和45)年に文化勲章を受章しました。故郷青森市に建設された棟方志功記念館の開館を心待ちにしていた棟方ですが、その2か月前の1975(昭和50)年9月に東京の自宅で死去しました。
本展では、2024(令和6)年3月で惜しまれつつ閉館した棟方志功記念館と、青森県立美術館が所蔵する最初期から晩年に至る作品によって、棟方志功の多岐にわたる創作活動の芸術的エッセンスを浮かび上がらせます。棟方の画業を、「板画」と「倭画」という大きな2つの枠組みから紹介し、その魅力に迫ります。また、高い人気を博した本の装丁や包装紙の図案、さらには文学者を多く輩出している鶴岡の地域性を踏まえて、文学を題材にした作品も特集して展示します。「板画」、「倭画」、「油彩画」、「デザイン」など、多岐にわたる仕事をとおして、多くの人々の心を捉え、高い人気を博した棟方芸術の精華を余すことなくお伝えします。

Organizer
鶴岡アートフォーラム、鶴岡市教育委員会
Sponsership and Cooperation
企画協力◇一般財団法人 棟方志功記念館、青森県立美術館、TNCプロジェクト
後援◇ 山形県、朝日新聞山形総局、河北新報社、産経新聞、荘内日報社、毎日新聞山形支局、山形新聞・山形放送、読売新聞山形支局、NHK山形放送局、さくらんぼテレビ、テレビユー山形、山形テレビ、エフエム山形
Closing Days
月曜日[ただし、4月28日と5月5日は開館]
Opening Hours
9:00 ~ 17:30
毎週金・土曜日:9:00~18:30
※入場は閉場の30分前まで
Admission (tax included)
一般700(560)円/高大生420(340)円/中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳をお持ちの方は半額です。なお、1名につき介助者1名は無料です。
Exhibition Website
https://www.t-artforum.net/2025_r07nendo/host/gallery/munakata/index.html

Events

学芸員によるギャラリートーク
当館学芸員が、会場内を巡りながら作品を解説します
日時◇4月26日(土)、5月10日(土)
各日2回 ①10:00~②14:00~(1時間程度)
◎参加料◇無料 ※ただし、観覧券が必要です。
◎申込◇不要。当日、エントランスホールにお集まりください。

ゲストによるギャラリートーク
棟方志功記念館の学芸員をお招きし、会場を巡りながら作品についてお話しいただきます。
日時◇5月17日(土) 10:00~(1時間程度)
ゲスト◇宮野春香 氏(棟方志功記念館学芸員)
◎参加料◇無料 ※ただし、観覧券が必要です。
◎申込◇不要。当日、エントランスホールにお集まりください。

展覧会関連企画・美術講座
棟方志功に挑戦~身近な材料で一版多色刷り
彫刻刀の彫り跡を生かした一版で多色刷りの木版画を制作します。
日時◇全2回 5月11日(日)、18日(日) 10:00~12:00
講師◇大井真実 氏
◎対象◇中学生以上
◎定員◇先着12名
◎費用◇1,500円
◎申込受付◇4月15日(火)~5月3日(土) 9:00~19:00※休館日を除く。
◎申込方法◇館内受付にて費用を添えてお申込み(電話受付可)

Access Information

鶴岡アートフォーラム ツルオカアートフォーラム

TSURUOKA ART FORUM

Address
〒997-0035
鶴岡市馬場町13-3
Website
https://www.t-artforum.net/
Updated Date:2025.4.24
Created Date:2025.4.22