ID:74720
国川広
Venue
小山登美夫ギャラリー 天王洲
Period
2023.8.26 [Sat.] - 9.16 [Sat.]
Exhibition Outline
国川広 クニカワヒロシ
この度小山登美夫ギャラリー天王洲では、国川広展を開催いたします。
国川は1992年埼玉生まれ。2015年武蔵野美術大学油絵学科卒業、2017年武蔵野美術大学大学院油絵コースを修了し、同年「アートアワードトーキョー丸の内2017」で小山登美夫賞を受賞しました。その翌年2018年には8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryで初の個展「未分のレポート」を開催し、評判を博しましたが、その後2021年残念ながら他界いたしました。その繊細な若い才能が惜しまれてなりません。
本展では、未公開作品も含めたペインティング、ドローイングを展示いたします。
彼の作品には裸の人物が描かれ、さまざまな場所で色々なポーズをとっています。
それは特定な人物でなく、性別や国籍も不明な抽象化された存在であり、漠然とした人の「気配や雰囲気」です。
「裸にこだわるのは、人に対する興味からであり、目の前にいる人よりも、単純に人の怖さ、不思議さに興味がある。
服を着てしまうと文化的なものが出てきて、『言葉やジャンル』が出てきてしまう
それをこえた、とらえられないような、はっきりしたものの間にあるものを描きたい
それが結果として裸となった」
(国川広コメント「渋谷のラジオ」2018年より)
人物を最初に、その後背景を描く。人の形ができるとぼんやりと空間ができ、なんとなく線をひいて形ができてくる。
最初にイメージがあるわけでなく、感覚的に出てきた結果だと述べています。
また、国川にとって自分と現実、自分とモチーフの「距離感」も重要であり、
その距離がいったいどれくらいなのか、距離のうつろいの心地よいところをさがしながら描いていました。
自分が絵を描き、生活するときに、今の時間と別の時間が流れ込んでくることがある
違うところのイメージが重なって存在しているような、どこか人の気配がまぎれこんでいるような、そんな遠いイメージ。
ぼーっとしているとき、感覚的な状態になっているときの「名前のない状態」を探っていたといいます。
小山は「アートアワードトーキョー丸の内2017」の際、国川作品をこう評しています。
「人物画という一見、伝統的な主題をモチーフにしているようでいて、人が生きていく空間を描くことの実験、確認が続けられている。主眼は人物でも風景でもない。そんな謎に富んだ作品を見て、モランディをちょっと思い出す。境界線上に繰り広げられるとてもスリルに満ちた画面はとても魅力的です。」
国川が生前残した多くの作品たち。この貴重な機会にぜひご覧下さい。
- Closing Days
- 日月祝 休
- Opening Hours
- 11:00 ~ 18:00
- Exhibition Website
- http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/kunikawa2023/
- Exhibition Inquiries
- プレスに関するお問い合わせ先:
Tel: 03-6459-4030 (小山登美夫ギャラリー オフィス)
Email: press@tomiokoyamagallery.com
(プレス担当:岡戸麻希子)
Events
オープ二ングレセプション: 8月26日[土]17:00-19:00
トークショー:9月2日[土]14:00-15:30 小林孝亘(画家)、倉田悟(画家) 聞き役:小山登美夫
Access Information
小山登美夫ギャラリー 天王洲 コヤマトミオギャラリーテンノウス
- Address
-
〒140-0002
品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex I 4F
Created Date:2023.10.11