ID:66645
A-Lab☑Exhibition Vol.27
普通の日 An Ordinary Day
YU SORA 個展
Venue
あまらぶアートラボ A-Lab
A-Lab
Period
2021年2月23日~3月31日
Exhibition Outline
A-Lab☑Exhibition Vol.27 普通の日 フツウノヒ YU SORA 個展
An Ordinary Day
「普通の日」は続いている
第27回目となるA-Labの展覧会は韓国出身のアーティスト YU SORA(ユ・ソラ)の「普通の日」。彼女が近年取り組んできている作品は、原寸大の家具や電化製品などを真っ白な布と黒い糸で包み込む世界である。それらは、一見するとクールで非日常的な空間が広がっているように見える。
しかし、その空間に足を踏み入れると、なにかしら、人の息遣いと温かさ、優しさのようなものを感じる。それは、モチーフが、普段私達が目にしている身の回りにある見慣れたものということだからかもしれない。柔らかい布で覆われているということもあるかもしれない。布を縫うという手仕事、手触りを感じるからかもしれない。でも、根底に流れているのは、彼女が紡いでいる、生きている「普通の日」があるからなのではないかと思う。
そこには確かな日常があり、「生」がある。真っ白な布に黒い糸。色が着ていないそれらは、観た人が色を着けた「普通の日」を入れる容れ物の役割を持っている。今回、A-Labでは立体作品だけなく、布を支持体にした平面作品、木彫作品、そして尼崎の風景のドローイングなどが展開される。
そこにはそれぞれの「普通の日」が続いている。
コロナ禍以降、新しい日常という言葉が聞かれるようになった。日常に新しいや古いという概念がふさわしいかわからない。しかし、スマートフォンでコミュニケーションを取り合うことは、わずか十数年前では日常ではなかったように、私達の日常が変わり続けてきたことは間違いない。
日常を作っているのは、「普通の日」の積み重ね。日常が変わっても、そこに人は生きている。続いていく「普通の日」がそこにある。彼女の作品は縫い終わりの処理をしていない。そう、何も終わってない。「普通の日」はそれぞれの時間の中でずっと続いているというメッセージのようにも感じる。
A-Labは、1階が保育所であるように、人々が日常を過ごしているまちの中に埋没しているアートスペースである。生活感を感じる普通の場所でYU SORAが作り出す「普通の日」を感じて欲しい。
- Organizer
- 尼崎市
- Sponsership and Cooperation
- 協力 Baycom
- Opening Hours
- 午前11時 ~ 午後7時
- 月・水~金:午前11時~午後7時
土・日・祝日:午前10時~午後6時 - Admission (tax included)
- 入場料無料
Events
無人ワークショップ「私たちの住んでいる家」
2019年六本木アートナイトで行われたワークショップの2021尼崎バージョン!日常を見つめ直す展覧会「普通の日」の会場で、参加者が自らの日常生活の場所を振り返り、住んでいる部屋の間取り図をそれぞれに描きます。
広さを間違えたり、描き忘れるスペースがあるかもしれません。
普段の生活の中で見ているからこそ、分からなくなってしまうこともあります。じっくり考えて描いたり、家族で話し合いながら描いたり、いつもの生活している場所の見方が変わるでしょう。そして、知らない誰かの部屋を覗き、どんな人か想像したり、共感したり、似ている人を探したりしてみましょう。
*新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、無人で行われます。ご自由にご参加下さい。
Access Information
あまらぶアートラボ A-Lab アマラブアートラボ A-Lab
A-Lab
- Address
-
〒660-0805
尼崎市西長洲町2-33-1 - Website
- http://www.ama-a-lab.com/
- General Inquiries
- 06-7163-7108 (イベント中のみ)
Created Date:2021.2.24