ID:6083

江戸開府400年記念 江戸への憧憬

肉筆浮世絵から岸田劉生まで

Venue

ニューオータニ美術館

New Otani Art Museum

Period

July 26 (Sat), 2003 ~ September 7 (Sun), 2003

Exhibition Outline

江戸開府400年記念 江戸への憧憬 エドバクフヨンヒャクネンキネン エドヘノショウケイ 肉筆浮世絵から岸田劉生まで

浮世絵は、現実の楽しみを謳歌しようとする江戸庶民が生み、育てた絵です。そのため、彼らの享楽の場であった遊里や芝居町に取材しており、遊女や芸者を描いた「美人絵」、人気の歌舞伎役者を描いた「役者絵」を主要な画題として出発し、次第に風景等も描かれるようになりました。江戸から明治・大正と時代が変わっても人々の浮世絵に寄せる関心は消えていません。大谷コレクション肉筆浮世絵には、大正期に活躍した橋口五葉旧蔵の蹄斎北馬≪遊女図≫や岸田劉生が関心を寄せた無款≪舞踊図≫が含まれており、浮世絵が愛好されていたことが分かります。大正期の近代化、西洋化の流れの中で、浮世絵への関心は一見時代に逆行したものとも見受けられますが、江戸芸術や江戸情緒への憧れは、多くの人の中にあったといえるでしょう。このような浮世絵への関心を背景として、大正期には、浮世絵の画題や構図、着物のデザイン等に着想を得た新たな創作活動が展開。上村松園、鏑木清方らは、浮世絵美人に構図や風俗を借りながら情感漂う美人表現を獲得していきます。また、橋口五葉、伊東深水、川瀬巴水らは、従来の浮世絵版画の制作方法を踏襲しながら、浮世絵の画題を近代に再生していきます。 本展では、大正期に活躍した画家たちが浮世絵に着想を得て生み出した日本画、版画等の作品を、四季の美人表現、水辺の景、デザインのテーマに分け、大谷コレクション肉筆浮世絵とともにご紹介いたします。

Organizer
ニューオータニ美術館
Closing Days
月曜日
Admission (tax included)
一般 ¥700
高・大生 500円
小・中生 300円
※20名以上の団体は各100円割引)
※宿泊客無料
Exhibition Website
http://www.newotani.co.jp/museum

Access Information

ニューオータニ美術館 ニューオータニビジュツカン

New Otani Art Museum

Address
〒102-8578
千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート6F
Website
http://www.newotani.co.jp/group/museum
Updated Date:2010.5.27
Created Date:1999.3.31