ID:57383

高見澤文雄 新作展 Fumio Takamizawa Recent Works

Venue

ヒノギャラリー

hino gallery

Period

2018年4月9日 ー 2018年4月28日

Exhibition Outline

高見澤文雄 新作展 タカミザワフミオシンサクテン

Fumio Takamizawa Recent Works

ヒノギャラリーでは2018年4月9日(月)より「高見澤文雄 新作展」を開催いたします。

高見澤にとって「繰り返し」「重ねる」という行為は、作品を生成する上で必要不可欠なプロセスといえます。振り返れば、作家としてキャリアをスタートさせた70年代から、扱う素材や手法こそ違えど、この二つの行為の痕跡はその時々の作品の中に明確に見ることができます。近年取り組んでいる絵画作品も、そうした行為の末に創出されていることは、作品をご覧いただければ容易にお分りいただけることでしょう。
ここ20年ほど高見澤は、波や川面のゆらめきから着想を得た絵画作品を発表しています。その制作手順は、撮影した川面の画像をキャンバスに投影し、その光の反射を絵筆で辿りながら波紋を重ねていくというものです。寄せては返す波や流れゆく川はいっときたりともその様相を留めることはありません。たゆたう様子を丹念に記憶するかのように、線描は色調を変えながら幾重にもなり、最終的には初発のイメージである水面とは姿を異にした、気の遠くなるほどの描線の集積が画面を覆い尽くします。移ろう水面、そして「繰り返し」「重ねる」という行為はまた、作家の時間への関心も示唆しています。キャンバスに残された線の重層は、過去であり現在であり未来である時間の蓄積、その一端といえます。下層部は全貌をうかがうことはできませんが、そこに在った/在るという事実は明らかで、また知覚できる表層であっても、次の瞬間には変化し移りゆくことを暗示しています。高見澤の作品は、そうした自然の摂理の形象であり、何十回、何百回、何千回と「繰り返し」「重ねる」行為こそが、作家の主観を解き放ち、より純粋な表現としてその形象化をさらに根源的なものへと導く重要なプロセスになっているのかもしれません。

ヒノギャラリーでは2年振りの個展となります。高見澤自身、40年以上懲りずに続けていると話すこの「繰り返し」「重ねる」仕事、その最新作をどうぞご高覧ください。

Exhibition Website
http://www.hinogallery.com/2018/1813/

Access Information

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Address
〒104-0042
中央区入船2-4-3マスダビル1F
Website
http://www.hinogallery.com/
Updated Date:2018.4.17
Created Date:2018.4.17