ID:5679
国立エルミタージュ美術館所蔵 エカテリーナII世のセーブル磁器展
サンクト・ペテルブルグ建都300周年記念
Venue
群馬県立近代美術館
The Museum of Modern Art, Gunma
Period
April 1 (Tue), 2003 ~ June 8 (Sun), 2003
Exhibition Outline
国立エルミタージュ美術館所蔵 エカテリーナII世のセーブル磁器展 コクリツエルミタージュビジュツカンショゾウエカテリーナ2セイノセーブルジキテン サンクト・ペテルブルグ建都300周年記念
十七世紀に中国や日本からヨーロッパに輸出された、景徳鎮や伊万里、有田といった磁器は、王侯貴族たちの間で高い人気を得ました。こうした磁器の持つ脆そうで優雅な細工、肌理細やかな皮膚感、そしてその材質が醸し出す錬金術的な神秘性は、ロココという時代へ入る十八世紀のヨーロッパにあって、その嗜好と重なり、上流階級における磁器の膨大な需要とともに、マイセン、チェルシー、セーブルといった名窯を生み出し、西洋磁器の一時代を築いていきます。
なかでも本展で紹介するセーブル磁器は、1700年代初頭にパリ近郊のヴァンセンヌ窯で製作されていた磁器が前身で、1756年にヴァンセンヌからセーブルに移り現在に至っています。そしてセーブル磁器の歴史もこの移転によって確立されていきます。この時期、セーブル磁器はルイ十五世や、その寵愛を受けたポンパドール侯爵婦人の積極的な援助の下、大いなる発展を見ます。セーブル磁器独特の青(ブルー・ド・ロア)や薔薇色(ロゼ・ポンパドール)を生み出していったのも、この時代でした。
十八世紀中頃からのロシアのフランス文化愛好熱は、多くのセーブル磁器をロシアに持ち込みます。なかでもエカテリーナⅡ世のコレクションは、特筆に価するものでした。
本展では、こうしたエカテリーナⅡ世のコレクションである、浅浮き彫りの装飾を施した、有名な「カメオ・セット」を中心に、ロシア・ペテルブルグのエルミタージュ美術館が所蔵する、膨大なセーブル磁器コレクションの中から、十八世紀セーブル磁器の歴史を代表する逸品231ピース95点を紹介します。
- Organizer
- 群馬県立近代美術館、国立エルミタージュ美術館、読売新聞東京本社〈助成:(財)花王芸術・科学財団、国際交流基金〉
- Closing Days
- 月曜日(4/28、5/5は開館)、5月6日(火)
- Admission (tax included)
- 大人 600(480)円
大高生 300(240)円
中小生以下、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金 - Exhibition Website
- http://www.mmag.gsn.ed.jp/
- Exhibition Inquiries
- 027-346-5560
Access Information
群馬県立近代美術館 グンマケンリツキンダイビジュツカン
The Museum of Modern Art, Gunma
- Address
-
〒370-1293
高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 - Website
- https://mmag.pref.gunma.jp
Created Date:1999.3.31