ID:54464
野村在展 「まきもどせない」
Venue
双ギャラリー
SOH GALLERY
Period
2017年7月8日(土)-8月6日(日)
金~日曜日のみのオープン
Exhibition Outline
野村在展 「まきもどせない」 ノムラザイテン 「マキモドセナイ」
スタジオのドアの隙間をくぐり抜け
一匹の蜘蛛が入ってきた
大きな蜘蛛だったので
思わず踏みつけてしまった
踏みつけたその瞬間
それが前世で生き別れになってしまった恋人の
その生まれ変わりだった事にはたと気がつき
愕然とした
もう二度と
分厚いこのドアをくぐり抜けてくるものは
なんびととも殺すまい
そう心に誓う
拝啓
日々益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。
双ギャラリーでは7月8日より野村在展を行う事となりましたので、ご案内申し上げます。
野村在は昨年のあいちトリエンナーレにも出展した作家で、双ギャラリーでの展覧会はグループ展を含めて3回目にあたります。
野村の作品は主に写真と彫刻が主体です。
今展覧会も写真が主体になっていますが、彫刻の展示とパフォーマンスを行う可能性があります
今回の作品は、
dying, incarnation, 100years, milk, 21.3mgなどをモティーフにして発表する予定です。
プレスリリースの下部にありますテキストは作家本人が書いたものですが、多少補足いたします。
例えば、添付しました赤い花の作品のテーマを作家の言葉を引用しますと。
「花を枯らす(dying)
その枯れていく時間、ずっとシャッターは開いたままにする
それぞれの花が枯れていく様を、一枚のフィルムに辛抱強く焼き付ける
束になった花が自重で朽ちてゆく様
花弁が変色してゆく様
散りながらもカビを生やしていく様
それらを、その時間を1枚に定着させる」
野村の言葉のように、花を枯れさせる2週間余りの時間も作品の一部と言えるでしょう。
開けっ放しのレンズから妖しいまでの美しさが現れてきます。
野村の過去の作品に、花火に引火させその痕跡を撮影するというものがありますが、コンセプトとはかけ離れた美しさがあリました。
見えるもの、見るものを写し取るという作業でなく、行為の中から自然に生まれる「美」というものの存在に気づかせてくれるのを実感させてくれます。
今回他のテーマもありますが、ものそのものに内在する美しさを見せてくれるものと思います。
是非御高覧、御掲載いただけますようよろしくお願いいたします。
敬具
双ギャラリー塚本豊子
- Opening Hours
- 13:00 ~ 18:00
- 日曜日は17:00まで
Events
オープニングパーティー 7月8日 (土) 17:00~
Access Information
Created Date:2017.6.20