ID:54241
~かおりを飾る~
珠玉の香合香炉展 Embracing the Scent:Valuable Incense Containers and Burners, from the Sekaido Collection
Venue
静嘉堂文庫美術館
SEIKADO BUNKO ART MUSEUM
Period
2017年6月17日㊏~8月13日㊐
Exhibition Outline
~かおりを飾る~ 珠玉の香合香炉展 シュギョクノコウゴウコウロテン
Embracing the Scent:Valuable Incense Containers and Burners, from the Sekaido Collection
古くは仏前に芳香を献ずるものであった香の文化は、仏教伝播とともわが国へ伝えられ、宗教上の用途とどまらず、貴族の生活を彩り、王朝文学の世界へも広がりをみせました。香をたき、聞きあてるための雅な香道具も発展し、日本が中国・宋~明との交易によって得た彫漆香合(ちょうしつこうごう)や古銅の香炉(こうろ)などは、鎌倉~室町時代の「唐物(からもの)」賞玩のなかで格式高く扱われ、しだいに茶道具へも取り込まれていきました。
香合とは香を入れる合子(ごうす)のこと、本来は香炉と組み合わせて用いられてきたものですが、“茶の湯”における炭点前(すみでまえ)の成立(16世紀末頃)によって香炉からはなれ、自由な素材・造形のものが登場します。漆芸香合、和物の陶磁香合、唐物の染付や色鮮やかな三彩の交趾(こうち)、赤絵(五彩)や青磁香合などがその例で、江戸初期より種類はじつに多様となりました。趣向豊かな香合は、茶席に飾られる場面も多く、今日でも人気の高い茶道具です。
本展では、静嘉堂所蔵の香合コレクションから優品を精選し、香炉の名品―重要文化財の野々村仁清(ののむらにんせい)作の香炉、中国陶磁の至宝である南宋官窯(なんそうかんよう)の青磁香炉、豪華な蒔絵(まきえ)の香道具もあわせ、総数約100件を公開するものです。
香を包み、運び、人の眼を楽しませ、“かおりを飾って”きた美しい器の数々を、緑濃い初夏の季節、静嘉堂でどうぞお楽しみ下さい。
- Closing Days
- 毎週月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日㊋
- Opening Hours
- 午前10時 ~ 午後4時30分
- (入館は午後4時まで)
- Admission (tax included)
- 一般1000円、大高生700円(20名以上団体割引)
中学生以下無料 - Exhibit Replacement
- ※会期中、一部展示替えを行います。
- Exhibition Website
- http://www.seikado.or.jp/exhibition/next.html
Events
◆講演会
各回とも、当日開館時より整理券配布(お一人様、一枚限定)。
午後1時15分開場、整理券の番号順にお入り頂きます。
①日時:7月9日㊐ 午後1時30分より、地階講堂にて 定員120名
講師:小池 富雄 氏(鶴見大学 文学部文化財学科 教授)
「香炉と香合-日本人が愛でた香りの道具-」
②日時:8月5日㊏ 午後1時30分より、地階講堂にて 定員120名
講師:畑 正高 氏((株)松栄堂 代表取締役社長)
「香りの文化史」
◆河野元昭館長と“特別ゲスト”とのおしゃべりトーク!
日時:7月23日㊐ 午前11時より、地階講堂にて 定員120名
特別ゲスト:赤沼 多佳 氏(三井記念美術館 参事)
「私の好きな茶道具ベスト10!<曜変入ってます!>」
※当日開館時より整理券配布(お一人様、一枚限定)。
午前10時45分開場、整理券の番号順にお入り頂きます。
◆学芸員による列品解説
6月24日㊏、7月29日㊏-午前11時~
7月13日㊍、8月10日㊍-午後2時~
Access Information
静嘉堂文庫美術館 セイカドウブンコビジュツカン
SEIKADO BUNKO ART MUSEUM
- Address
-
〒157-0076
世田谷区岡本2-23-1 - Website
- http://www.seikado.or.jp/
Created Date:2017.5.30