ID:53442
八木一夫と清水九兵衞 Yagi Kazuo and Kiyomizu Kyubey
陶芸と彫刻のあいだで
Beyond the Boundaries of Ceramics and Sculpture
Venue
菊池寛実記念 智美術館
Musee Tomo
Period
9月16日(土)~12月3日(日)
Exhibition Outline
八木一夫と清水九兵衞 ヤギカズオトシミズキュウベイ 陶芸と彫刻のあいだで
Yagi Kazuo and Kiyomizu Kyubey Beyond the Boundaries of Ceramics and Sculpture
第二次世界大戦の敗戦からの復興期に製陶を生業とする京都の東山に新しい陶芸を模索する青年たちがいました。本展で紹介するのは、そのなかにあってそれぞれの立場から陶芸界に新風を送り込んだ八木一夫(1918-1979)と清水九兵衛(旧姓塚本廣、後に清水洋、裕詞、七代六兵衛 1922-2006)です。
八木一夫は、鈴木治、山田光ら陶芸家仲間と1948年に結成した走泥社の中心的存在であり、用途を持たない彫刻的な作品を“オブジェ焼き”と称して制作し、その表現としての可能性を追求し続けました。陶芸家八木一艸の長男として京焼の本場といえる五条坂界隈に生まれ育った八木の造形の妙味は、茶の湯をはじめ使い手の美意識に育まれた日本のやきもの文化や製陶業の現実を背景に持ちながら、西洋近代美術の考えを取り入れて自身の思想や心象の表現を重視したところにあります。
一方、名古屋に生まれ名古屋高等工業学校で建築を学んだ清水九兵衙は、東京藝術大学工芸科鋳金部に在籍していた1951年にガラス、家具デザイン、染織、漆工の分野で活動する佐々文夫、松村勝男、巽勇、中村富栄と新工芸協会を結成し、最新のモダンリビングに合うインテリアや器物を提案する展覧会を東京、銀座で行う傍ら、江戸時代から続く陶家、清水六兵衛家の養嗣子となり陶芸の道に入りました。端正なデザインの作品!は日展でも受賞を重ね、ホープとして期待されていたことが窺われます。
実用と表現、土とフォルム、陶芸と彫刻のあいだに新たな表現領域を見出した二人の挑戦は今も色褪せることなく、現代陶芸の多様な表現との繋がりを感じさせます。本展での紹介は彼らの幅広い表現活動の一端ではありますが、その自由な取り組みをご覧いただきたく思います。
- Organizer
- 公益財団法人 菊池美術財団、日本経済新聞社
- Sponsership and Cooperation
- 助成/公益財団法人 花王 芸術・科学財団
- Closing Days
- 月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日
- Opening Hours
- 11:00 ~ 18:00
- (入館は17:30まで)
- Admission (tax included)
- 一般1,000円、大学生800円、小中高生500円
- リピート割引
会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて300円割引いたします。
チケット購入時に 半券をご提示下さい。
※割引の併用はできません。 - Exhibition Tours
- (会場の都合により、会期中に展示替えを行います。)
- Exhibition Website
- http://www.musee-tomo.or.jp/exhibition.html
Events
・講演会「青年二人がみた新時代の陶芸」
諸山正則氏(東京国立近代美術館特任研究員)
10月21日(土) 午後3時より 展示室前にて
観覧料のみ、聴講無料
・記念トーク 八代清水六兵衞氏(陶芸家、清水九兵衛ご子息)
11月11日(土) 午後3時より 展示室前にて
観覧料のみ、聴講無料
・記念トーク 八木明氏(陶芸家 八木一夫ご子息)
11月18日(土) 午後3時より 展示室前にて
観覧料のみ、聴講無料
・学芸員によるギャラリートーク
9月30日/10月14日/11月25日 いずれも土曜日午後2時より
観覧料のみ、聴講無料
・ナイトミュージアムコンサート「チェンバロの音は“銀の鈴”」
閉館後の展示室を会場に、チェンバロの演奏をお楽しみいただきます。
10月14日(土) 午後7時より
演奏=大塚直哉(チェンバロ)
参加費=3,000円(観覧料込み、当日観覧券をお持ちの方は2,000円)
定員=約60名(事前申込み制 受付は智美術館03-5733-5131まで)
・西洋館見学会
10月28日/11月18日 いずれも土曜日午前11時より
定員=約20名(事前申込み制)
通常非公開の西洋館(登録有形文化財)の内部を特別に公開いたします。
※西洋館のご案内(建築家 篠田義男氏による)、美術館観覧料(学芸員の解説付き)、レストラン ヴォワ・ラクテでのランチを含め、一名様8,000円です。
Access Information
菊池寛実記念 智美術館 キクチカンジツキネン トモビジュツカン
Musee Tomo
- Address
-
〒105-0001
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル - Website
- https://www.musee-tomo.or.jp/
Created Date:2017.3.14