ID:50372

特別展 東京国立近代美術館工芸館名品展

日本工芸の100年

ペルシアの記憶から現代まで

Venue

岡山市立オリエント美術館

Okayama Orient Museum

Period

2016年4月29日(金・祝)~6月19日(日)

Exhibition Outline

特別展 東京国立近代美術館工芸館名品展 日本工芸の100年 ニホンコウゲイノ100ネン ペルシアの記憶から現代まで

本展は、東京国立近代美術館工芸館が所蔵する明治以降の工芸作品の中から、いわゆる人間国宝らによる名品などを選りすぐって、日本工芸100年の歩みを辿ります。併せて、第一次世界大戦終了後の1920-30年代と高度成長期の1960-70年代を中心に流入した、オリエントの美術工芸からの刺激と作家からの反応を読み解きます。

我が国が近代国家として歩み初めた明治の工芸は、高度な装飾性と超絶技巧とで国際的に高い評価を得ました。民衆が自由を求め始めた大正時代、徒弟制度を超えて、個人の独創性を重んじようとする機運が高まる中、欧米の科学的な研究を踏まえた創作に取り組む作家が現れました。

なかでも、古陶磁研究に科学の視点を持ち込んだ河井寛次郎は、児島虎次郎が西洋絵画と共に持ち帰ったフスタート(エジプト)由来陶片に注目していたことが知られています。また、葆光彩磁で知られる板谷波山、純粋に芸術追求を行った富本憲吉らの活動は、個人作家の覚醒とも呼ぶべき、時代の到来を告げていました。

昭和初期、民藝運動の中心にいた河井寛次郎や濱田庄司、桃山や江戸初期の古陶に学んだ荒川豊蔵や金重陶陽、中里無庵などによる、我が国固有の審美の追究は、長く暗い戦争の中で光彩を放つものでした。

戦争終結による自我の開放は、陶芸から器物性を排除したオブジェ造形を主導した八木一男や鈴木治などによる現代陶芸の道を開きました。他方、大いなる喪失感を契機とする伝統への回帰の機運が高まる中、1955年には重要無形文化財保持者制度が創設されました。いわゆる人間国宝のうち、鉄釉の石黒宗麿や三彩の加藤卓男は、ペルシアのやきものに想を得た作品やスケッチを残し、染付の近藤悠三はイランへ出かけ、現地で制作も行いました。

日本工芸100年の歩みに、ペルシアの記憶を感じていただけると幸いです。

Organizer
東京国立近代美術館、岡山市立オリエント美術館、OHK岡山放送
Sponsership and Cooperation
後援 岡山県、岡山県教育委員会、岡山市、岡山市連合町内会、岡山市連合婦人会、岡山市PTA協議会、公益社団法人岡山県文化連盟、岡山オリエント協会、岡山市立オリエント美術館友の会、山陽新聞社、朝日新聞岡山総局、読売新聞岡山支局、毎日新聞岡山支局、産経新聞社岡山支局、中国新聞備後本社、岡山リビング新聞社、高松リビング新聞社、FM岡山、oniビジョン
Closing Days
毎週月曜。
ただし、5月2日(月)は開館。
Opening Hours
午前9時 ~ 午後5時
入館は午後4時30分まで
Admission (tax included)
一般
(当日) 800円 (団体(20名以上)) 700円
満65歳以上の方
(当日) 700円 (団体(20名以上)) 600円
大学生・高校生以下
(当日) 無料 (団体(20名以上)) 無料
障害者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名は無料。

4月3日(日)より、お得な前売り券発売開始!
お求めは、オリエント美術館受付、岡山市内主要プレイガイド、コンビニ店頭にて
前売り券: 一般 600円 満65歳以上の方 500円
ローソンチケット Lコード:61775
チケットぴあ Pコード:767-496
セブンチケット http://7ticket.jp/s/045234
Exhibition Website
http://www.orientmuseum.jp/exhibitions/2016kougei/top.html

Events

特別講演会
5月14日(土)
「造形思考でたどる工芸の近代」
講師:今井陽子さん 東京国立近代美術館工芸館主任研究員
聴講料:500円 (友の会会員は300円)
会場:当館地下講堂。午後1時30分から。定員80名、要予約。

6月11日(土)
「工芸の源流を求めて―中国・朝鮮に渡った工芸家」
講師:木田拓也さん 東京国立近代美術館工芸館主任研究員
聴講料:500円 (友の会会員は300円)
会場:当館地下講堂。午後1時30分から。定員80名、要予約。

美術館講座
5月21日(土)
「オリエント美術工芸の流入と作家の反応」
講師:四角隆二 岡山市立オリエント美術館学芸員
聴講料:無料
会場:当館地下講堂。午後1時30分から。定員80名、予約不要。

教育普及プログラム タッチ・アンド・トーク
展示品に類似した工芸作品を、視覚、触角、聴覚など五感を使って味わう体験型プログラムです。ガラス越しでは気づきにくい工芸作品の魅力を体感いただきます。
参加費:無料 (要入館料)
5月22日(日) 午前11時から、午後2時から、の2回
各回定員15名、要予約

学芸員によるギャラリートーク
学芸員が展示作品を詳しく解説します。
4月30日(土)、5月7日(土)、5月21日(土) 6月18日(土)
時間 午前11時から
参加 入館料のみ

Access Information

岡山市立オリエント美術館 オカヤマシリツオリエントビジュツカン

Okayama Orient Museum

Address
〒700-0814
岡山市北区天神町9-31
Website
https://www.city.okayama.jp/orientmuseum/
Updated Date:2016.5.31
Created Date:2016.5.31