ID:5002

描かれた明治ニッポン

-石版画[リトグラフ]の時代-

Venue

町田市立国際版画美術館

MACHIDA CITY MUSEUM OF GRAPHIC ARTS

Period

September 23 (Mon), 2002 ~ November 24 (Sun), 2002

Exhibition Outline

描かれた明治ニッポン エガカレタメイジニッポン -石版画[リトグラフ]の時代-

明治維新は日本の社会を大きく変えました。西欧の影響は技術や産業の分野へも奔流となっておしよせました。印刷技術の分野も例外ではありません。江戸時代まで、印刷の主流は伝統的な木版でした。明治期にはいると、紙幣の印刷には銅版画の彫版技術が採用され、書籍では活字が急速に普及してゆきます。明治6、7年頃からは、石版技術の実用化が官民を挙げて進められます。こうしてわずか数年の間に、さまざまな工夫を凝らした石版印刷物が一般庶民の間に普及、明治10、20年代は石版の時代ともいえる様相を呈することになります。浮世絵でも好まれた役者や美人、風景などから、皇族や政治家の肖像に至るまで幅広い題材が描かれ、大量の石版画が発行されました。しかしそれもつかの間、写真印刷や原色版といった、よりリアルな印刷技術の前に、石版画の人気は失われていきました。
本展では約500点の作品により、明治期に繰り広げられた石版画の世界を一望します。日本における石版の隆盛期は非常に短いものでした。だからこそ、わずかな期間に一気に影響を受けた西欧に美術や写真、以前から確立していた伝統木版、それらとの密接な関係が明治の石版画には凝縮されているのではないでしょうか。かつて浮世絵がそうであったように、美術作品として認知されなかったために、石版に関する事実の検証はこれまで全くなおざりにされてきました。しかし日本近代文化史を思考する上で、明治の石版画の歴史を知ることは非常に重要と考えるものです。

Organizer
町田市立国際版画美術館/描かれた明治ニッポン展実行委員会
Closing Days
月曜日(9/23・10/14・11/4は開館)、9/24、10/15、11/5
Admission (tax included)
一般 600(500)円
大高生 400(350)円
65歳以上 300(250)円
中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※9/23・11/3は無料
Exhibition Website
http://hanga-museum.jp/
Exhibition Inquiries
042-726-2771

Access Information

町田市立国際版画美術館 マチダシリツコクサイハンガビジュツカン

MACHIDA CITY MUSEUM OF GRAPHIC ARTS

Address
〒194-0013
町田市原町田4-28-1
Website
http://hanga-museum.jp/
General Inquiries
町田市イベントダイヤル Tel.042-724-5656
Updated Date:2011.3.31
Created Date:1999.3.31