池田憲雄展

Venue

鹿沼市立川上澄生美術館 1階展示ホール

KANUMA MUNICIPAL ART MUSEUM OF KAWAKAMI SUMIO

Period

2016年4月9日(土)―5月29日(日)

Exhibition Outline

鹿沼ゆかりの版画家池田憲雄展イケダノリオテン

素人版画家の私が言えることは、「人生は出会い、木版画は俳句のように」をモットーに創作に励んでいるということだけです。

北海道の寒村に生まれ、美しいけれど荒々しい自然に翻弄されながら成長しました。まだ開拓時代の名残りが続き、厳しい労働・ランプ生活という環境の中で、小学生だった或る日、押入れの片隅に見つけた、たった1冊の本『森鴎外』に感銘を受け、それに導かれるようにして、教員になりました。
教員になって2年目、小塚博氏 (版画家・彫刻家)と出会い、木版画の世界に入って行きました。氏の口癖は「真似はするな。工夫しろ。盗め。」です。新鮮で、ワクワクしながら彫り続けました。そして30代になり、2冊の本に出会いました。
1冊は小倉朗『日本の耳』で、余白(「切れ字」)の凄さを再認識させられ、木版画は俳句のように創るべきだと思い定めました。
もう1冊は、中川一政の本で、「目が進めば、手がすすむ」という言葉にぶつかりました。早速、美術館通いがはじまりました。
睡眠時間を削るようにした生活を続けているうちに、―不思議です―次々に、いろいろな分野の方々との出会いがあり、教えられ、導かれるようになりました。貴重な年月でした。そして、少しずつながら知ることの楽しさと苦しさを味わえるようになり、現在に至っています。
出会いによって生かされて来た人生とはいえ、随分独り善がりで、衝突や挫折が多いのですが、こんな生き様の上に「私」があり、「版画」があります。

Closing Days: 月曜日、5月6日(金)
Opening Hours: 9:00 ～ 17:00; 入館は16:30まで
Admission (tax included): 入場無料
Exhibition Website: http://kawakamisumio-bijutsukan.jp/index.php?id=93

Events

◆作家在館:土・日・祝日の 12:00～17:00

作家のギャラリー・トーク
◆日時:4月29日(金・祝) 午後2時～2時30分
◆会場:1階展示ホール ※申込不要

Access Information

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