ID:47380

ふたたびの出会い

Reappreciated:

日韓近代美術家のまなざし Korean and Japanese Modern Artists in the Korean Peninsula, 1890s to 1960s

―『朝鮮』で描く

それぞれの美術に隠された物語
藤島武二・土田麦僊・山口蓬春・鳥居昇・高羲東・李快大・李仁星・金秉騏など120余人

Venue

神奈川県立近代美術館 葉山

The Museum of Modern Art, Hayama

Period

2015年4月4日(土)~5月8日(金)
(4月20日(月)に一部展示替え)

(4月20日(月)に一部展示替え)

Exhibition Outline

ふたたびの出会い 日韓近代美術家のまなざし ニッカンキンダイビジュツカノマナザシ ―『朝鮮』で描く

Reappreciated: Korean and Japanese Modern Artists in the Korean Peninsula, 1890s to 1960s

本展は、20世紀前半における日本と韓国の美術、そして美術家同士の交流に焦点をあてた展覧会です。さまざまな矛盾に満ちた「近代」という時代の中、日韓両国の美術家たちは、みずからが置かれた社会的な限界とたくさんの苦難を抱えながら、そこにとどまらずそれを越えようとする眼差しを持ち、芸術の力で個々の世界を深めていきました。今わたしたちは、彼らの作品と、新たな目でふたたび出会おうとしています。

藤島武二、土田麦僊、山口蓬春、浅川伯教・巧、山口長男など日本近代美術を代表し韓国に縁の深い作家たち。高羲東(コ・フィドン)、李仁星(イ・インソン)、李仲燮(イ・ジュンソプ)、李快大(イ・クェデ)、金秉騏(キム・ビョンギ)ら、日本との交流をもつ韓国近代美術の巨匠たち。そして鳥居昇や荒井龍雄、佐藤九二男、入江一子など、これまでほとんど注目されてこなかった戦前の在「朝鮮」日本人作家の作品を、最新の研究成果をふまえて多数ご紹介します。これにより、この時代のアートシーンの複雑で多元的な側面もまたご覧いただけます。困難な社会情勢の中、芸術の力を信じて制作に励んだ先人たちの努力の精華は、21世紀の日韓両国を生きる我々に大きな勇気と希望を与えてくれることでしょう。

本展は、韓国国立現代美術館、サムスン美術館リウム、光州市立美術館や韓国内の個人所蔵家から、また日本国内では全国の美術館・博物館・個人所蔵家からの多数の出品作を擁して、日本国内6会場を巡回する大規模な展覧会です。

Organizer
神奈川県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
Sponsership and Cooperation
後援:外務省、駐日韓国大使館 韓国文化院、駐横浜大韓民国総領事館
協力:横須賀美術館、光州市立美術館
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網
LG Electronics、KOREAN AIR
Closing Days
月曜日 (5月4日は開館)
Opening Hours
午前9時30分 ~ 午後5時
入館は午後4時30分まで
Admission (tax included)
一般 1,000円(900円) / 20歳未満・学生 850円(750円) / 65歳以上 500円 / 高校生 100円
*( )内は20名以上の団体料金です。 *中学生以下、障害者手帳をお持ちの方は無料です。その他の割引につきましてはお問合せください。 *ファミリー・コミュニケーションの日:毎月第1日曜日(今回は4月5日、5月3日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は、優待料金(65歳以上の方を除く)でご覧いただけます。
Exhibition Website
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2015/nikkan/index.html

Events

[日韓文化交流プログラム]
第一部 特別講演会
「愛と叛逆―1930年代東京 アヴァンギャルド洋画研究所と文化学院」(仮題)
2015年4月4日(土) 午後1時~2時30分
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂 申込不要 (先着50名)
講師:金秉騏 (キム・ビョンギ 画家/本展出品作家 1916年平壌生まれ、1930年代に日本留学、現在LA在住)
聞き手:金惠信 (キム・ヘシン 沖縄県立芸術大学准教授)・李美那 (当館主任学芸員)

第二部 国際シンポジウム
「複層―日韓近代美術家たちのまなざしが開く新たな地平」
2015年4月5日(日) 午前10時~午後5時 (開場は午前9時45分)
会場:国際交流基金ビル さくらホール (東京都新宿区四谷4-4-1)
(第二部の会場は第一部の特別講演会と異なります。お間違えのないようお気をつけください)
*どなたでもご参加いただけますが、できるだけ4月3日(金)までに事前参加登録をお願いいたします。国際交流基金日韓美術シンポジウム受付担当へ、「お名前、ご所属先、当日ご連絡のつく連絡先(携帯電話、メールアドレス)」をお送りください。メール: Q_asia_oceania@jpf.go.jp / Fax: 03-5369-6038。シンポジウムの内容に関するご質問は、神奈川県立近代美術館へお問合せください。

発表者・内容等 (タイトルはすべて仮題・詳細は本展ホームページをご参照ください)
①「李箱の京城と東京」
冨井正憲 (漢陽大学建築学部客員教授)
コメント:川村湊 (法政大学国際文化学部長・教授)
②「自由の精神の場としての文化学院」
金仁惠 (キム・イネ 韓国国立現代美術館学芸研究士)
コメント:水沢勉 (本展研究会顧問 神奈川県立近代美術館館長)
③「朝鮮で描く―風俗画」
金炫淑 (キム・ヒョンスク 本展韓国側監修者 成均館大學校 兼任教授)
コメント:小勝禮子 (栃木県立美術館学芸課長)
④「越境/失境/望郷/亡郷 日韓美術家たちの多層性」
李美那 (神奈川県立近代美術館主任学芸員)
コメント:後小路雅弘 (九州大学大学院教授)
⑤ディスカッション
発言者+コメンテーター / モデレーター:水沢勉
⑥国際交流会 (国際交流基金イベントスペースけやき)
主催:「日韓近代美術家のまなざし」展研究会・国際交流基金
助成:公益財団法人ポーラ美術振興財団
協力:神奈川県立近代美術館・新潟県立万代島美術館・岐阜県美術館・北海道立近代美術館・都城市立美術館・福岡アジア美術館(以上、本展巡回6館)・読売新聞社・美術館連絡協議会
協賛:眞露株式会社

[館長によるトーク]
5月2日(土) 午後2時~3時
水沢勉 (当館館長) 聞き手:李美那 (当館主任学芸員)
申込不要、無料 (ただし「日韓近代美術家のまなざし」展の当日観覧券が必要です)

[学芸員によるギャラリー・トーク]
4月18日(土)、29日(水・祝)、5月6日(水・振替休日)
各日午後2時~3時
申込不要、無料 (ただし「日韓近代美術家のまなざし」展の当日観覧券が必要です)

[子どもの日 スペシャル・ギャラリーツアー]
5月5日(火・祝) 午前10時30分~11時30分
対象:小学生以上 (親子での参加もお待ちしています。)
申込不要、無料 (ただし高校生以上は「日韓近代美術家のまなざし」展の当日観覧券が必要です)

*関連プログラムの日程および講演者等は諸事情により変更となる場合があります。最新の情報は当館ホームページ http://www.moma.pref.kanagawa.jp をご覧ください。

Access Information

神奈川県立近代美術館 葉山 カナガワケンリツキンダイビジュツカン ハヤマ

The Museum of Modern Art, Hayama

Address
〒240-0111
三浦郡葉山町一色2208-1
Website
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
Updated Date:2015.9.1
Created Date:2015.9.1