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Re: play 1972/2015 「映像表現 '72」展、再演 Re: play 1972/2015

- Restaging “Expression in Film '72”

残響に耳澄まし、残像に刮目せよ!

Venue

東京国立近代美術館 企画展ギャラリー [1F]

The National Museum of Modern Art, Tokyo

Period

2015年10月6日[火]―12月13日[日]

Exhibition Outline

Re: play 1972/2015 「映像表現 '72」展、再演 Re: play 1972/2015 「エイゾウヒョウゲン '72」テン、サイエン

Re: play 1972/2015 - Restaging “Expression in Film '72”

ヒッピー、フォークソング、和製ヌーベルバーグ、アングラ演劇、劇画、万博(と反博)……。1960年代後半から1970年代前半とは、激動する政治状況の中で既成のジャンルを再考し、新たに世界を拡張しようという熱気が、さまざまなカウンターカルチャーを生み出した時代です。この時期にひとびとが描いた、時にアナーキーで、時にオルタナティブな夢や理想は(70年代半ばには挫折がやってくるとしても)、現在の私たちが振り返るとキラキラと輝いて見えます。
1972年10月、京都市美術館で「第5回現代の造形<映像表現'72>―もの、場、時間、空間―Equivalent Cinema」という展覧会が開催されました。エンドレス上映するためにフィルムが蜘蛛の巣のように張り巡らされた薄暗がりの会場では、16名のアーティストによる作品の映写機やヴィデオ・デッキ、スライドプロジェクターの機械音が響き、そこかしこの壁に映像が明滅していました。出品作家の一人は、そこに「新たな時代の幕開けの音を聴いた」と言います。暗闇で終始着席したまま映像に没頭する映画館から、美術館へと場所を移し、複数の作品が同時に上映される中を観客は動き回り、どこから見るのも、どれだけ見るのも自由。このような展示(上映)形式は日本では初、世界的に見てもきわめて先駆的な試みでした。
今回の「Re: play」展は、43年前にわずか6日間だけ行われたこの「映像表現'72」を、京都から東京へと場を移して再び開催します。しかし歳月の経過は不可避的に、作品が失われたり、技術の進歩が逆説的に当時の機材の入手や上映を困難にしたり、あるいは記憶や記録が断片化していくような事態を生じさせます。2015年における展覧会は、1972年と寸分違わぬ、まったく同じものの「再現」ではありません。
本展が試みるのは、1972年と2015年が重ね合わせたときに生じる時間と空間の隔たり(ズレ)の中で、残響に耳を澄まし、残映に眼をとめ、それらをモンタージュすることです。これは「再現」ではなく、過去の出来事を「再び舞台に乗せる」、すなわち展覧会を「replay (再演)」する行為です。ノスタルジーでも、アナクロニズムでもなく、2015年という「いま、ここ」においてアクチュアルな出来事を浮かび上がらせるために、「replay (再生)」ボタンがいま再び、押されます。

Organizer
東京国立近代美術館
Closing Days
月曜日(10月12日、11月23日は開館)、10月13日[火]、11月24日[火]
Opening Hours
10:00 ~ 17:00
(金曜は 20:00まで) 入館は閉館の30分前まで
Admission (tax included)
一般 900(600)円、大学生 500(250)円
*高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料
*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込
*上記料金で入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション 特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」、「コレクションを中心とした小企画 てぶくろ|ろくぶて」もご覧いただけます。
*使用済み入場券で、入館当日に限り再入場が可能です。

[リピーター割引]
本展使用済み入場券をお持ちいただくと、2回目以降は特別料金(一般 430円、大学生 130円)でご覧いただけます。
Exhibition Website
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/replay/
Exhibition Inquiries
03-5777-8600 (ハローダイヤル)

Events

アーティストトーク
出品作家によるトークを開催します。開催日時ほかの詳細は、美術館ホームページでお知らせします。
会場|| いずれも企画展ギャラリー (1階)
参加無料、申込不要、要観覧券

ギャラリートーク
10月31日[土] 14:00―15:00
西澤徹夫 [西澤徹夫建築事務所・本展会場構成担当]
三輪健仁 [当館主任研究員]
11月15日[日] 14:00―15:00
石川亮 [実験映画作家・当館フィルムセンター技能補佐員]
三輪健仁 [当館主任研究員]
会場|| いずれも企画展ギャラリー (1階)
参加無料、申込不要、要観覧券

「FILM NOW 3日間の映画会」再演
「映像表現 '72」展の会期中に関連イベントとして行われた実験映画の上映会を再演。
スタン・ヴァンダービーク、アルド・タンベリーニ、荒川修作、松本俊夫、安藤紘平ほかの作品を上映します。上映プログラム詳細は、美術館ホームページでお知らせします。
10月24日[土]、10月25日[日]、11月28日[土]、11月29日[日]
時間|| いずれも 14:00―
会場|| いずれも講堂 (地下1階)
参加無料、申込不要、要観覧券、先着140名

Access Information

東京国立近代美術館 トウキョウコクリツキンダイビジュツカン

The National Museum of Modern Art, Tokyo

Address
〒102-8322
千代田区北の丸公園3-1
Website
https://www.momat.go.jp/
General Inquiries
03-5777-8600(ハローダイヤル)
Updated Date:2024.10.22
Created Date:2015.4.14