ID:42609

生誕100年 浅野弥衛 展 YAE ASANO

―タテに観る世界―

Venue

名古屋画廊

NAGOYA GALLERY, co.,ltd

Period

4月17日(木)―4月25日(金)

Exhibition Outline

生誕100年 浅野弥衛 展 セイタン100ネン アサノヤエ テン ―タテに観る世界―

YAE ASANO

浅野弥衛・タテに観る世界
今でも弥次喜多の歩いていそうな海道に沿う旧家に生まれ育った浅野弥衛は、生涯そこで独自の抽象画の世界を極めたのであったが、星菫を愛する人でもあった。
夏であれ、冬であれ、しばしば家族や客人を誘って屋外に出た。狭所(せこ)を下って水田の畦に案内した。幸いにして満天の星である。揃って夜空の美しさに酔ったものだ。
また春や秋には、萌え出ずる稲麦やつくしや菫や菜の花や蕗の薹に注目することを強いた。
独自の美意識で築き上げた作品世界を支えていたのは、こういう天空の理、地上の利に適う天然気象への愛着だったろうと思う。
引っかきという技術を大事にしていた彼は絵の具の乾きが重要な関心事で、予報の合わなかった時には、激しく電話で気象庁を責めていた。
星つながりで想うのは、イギリスの片田舎に育った作曲家ホルストのジュピター(木星)制作百年の今年、浅野の生誕百年を迎える偶縁である。
多分、浅野の世界にはヨコからの視線はなく、天を仰ぎ、地に伏せるというタテの視線が貫いているようだ。従って壁面を飾るよりは天井に掲げたり、地上に置いたりして、観る方が、魂に響く観方が出来るのではないかと思われる。
清水 信(文芸評論家)

Exhibition Website
http://www.nagoyagallery.co.jp/publics/index/23/detail=1/c_id=88/page88=1/type014_88_limit=5/#page23_88_28

Access Information

名古屋画廊 カブシキガイシャナゴヤガロウ

NAGOYA GALLERY, co.,ltd

Address
〒460-0008
名古屋市中区栄1-12-10
Website
https://www.nagoyagallery.co.jp/
Updated Date:2014.4.15
Created Date:2014.4.15