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プライベート・ユートピア ここだけの場所 Private Utopia

ブリティッシュ・カウンシル・コレクションにみる英国美術の現在

Contemporary Art from the British Council Collection

Venue

岡山県立美術館 地下展示室、屋内広場ほか

THE OKAYAMA PREFECTURAL MUSEUM OF ART

Period

2015年1月9日(金)―2月22日(日)

Exhibition Outline

プライベート・ユートピア ここだけの場所 プライベート・ユートピア ココダケノバショ ブリティッシュ・カウンシル・コレクションにみる英国美術の現在

Private Utopia Contemporary Art from the British Council Collection

世界のアートシーンを牽引するイギリス現代美術の「いま」を体験し、わたしたちの生きるこの時代を知るために

本展は、英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルが所蔵する同国の優れた現代美術品のコレクションの中から約30名のアーティストを選出し、その代表的な絵画、写真、映像、立体など約120点をご紹介する展覧会です。日本全国を好評のうちに巡回した本展ですが、岡山会場が最後の会場となります。
過去にも何度かイギリスの優れた現代美術を紹介する展覧会が日本においても開催されてきましたが、本展では1990年代から活躍し続けた著名なギャリー・ヒュームやサラ・ルーカスに始まり、近年において世界的に高い評価を得つつあるライアン・ガンダーやハルーン・ミルザ、そして2013年のターナー賞を受賞したエリザベス・プライス、また2014年の同賞にノミネートされたデイヴィッド・シュリグリーなどを選出し、これまで国内で紹介されてきた代表的なイギリス現代美術から、いままさに目覚ましい活躍を展開しつつある若手の作家までをご紹介します。彼らは些細な日用品を応用したり、伝統的な絵画や彫刻を受け継ぎつつも新しい展開を見せる作風を生み出したり、映像やサウンドなど新しいメディアを活用したインスタレーションを生み出すなど、非常に自由な発想であらゆる手段を用いるのが特徴です。こうした彼らの多彩な作品は、我々の世界を ―多くのユーモアやアイロニーとともに― かつてない視点から読み解く手がかりを与えてくれるはずです。
本展最後の会場である岡山県立美術館で、われわれの住む世界の、これまで知ることのなかった「いま」をぜひご覧下さい。

Organizer
岡山県立美術館、朝日新聞社、ブリティッシュ・カウンシル
Sponsership and Cooperation
協賛 野崎印刷紙業
Closing Days
1月13日(火曜日)、19日(月曜日)、26日(月曜日)、2月2日(月曜日)、9日(月曜日)、16日(月曜日)
Opening Hours
9時 ~ 17時
(入館は16時30分まで)
1月23日(金曜日)は、19時まで開館 (入館は18時30分)
Admission (tax included)
一般 1,200円
*65歳以上 800円
*高大生 600円
*小中生 300円
*年齢の証明できるものをご持参ください
※20名以上の団体は2割引
Exhibition Website
http://www.britishcouncil.jp/private-utopia

Events

「スペシャルトーク:90年のイギリス・アートシーンを振り返る」
80年代末にイギリスに渡り、90年代の多くをニューヨークで過ごした画家の東嶋毅氏をお招きし、当時のイギリスのアートシーンや近年の作品を観て感じるところを、当時の貴重な写真などを交えながらお話し頂きます。
日時:1月18日(日曜日) 14時から15時まで
講師:東島 毅 (画家)
会場:地下1階講義室 (先着70名・聴講無料)

「ギャラリートーク:イギリスの90年代以降のカルチャーとともに」
イギリスの90年代の大衆文化を交えながら、本展担当学芸員が出品作品を解説します。
日時:1月23日(金曜日) 18時から
講師:髙嶋雄一郎 (学芸員)
会場:地下1階展示室、屋内広場にて ※要観覧券


岡山のみの観客参加型展示が決定!
《忘れられた器たちの棲み家》2011年
アラン・ケイン(1961年生まれ)
ミクスト・メディア・インスタレーション
2011年にブリティッシュ・カウンシル・コレクションに収蔵された英国人美術家アラン・ケインによる≪Home for Orphan Dishes≫は、ものを譲ることによって作品へ参加すること、そして「流行り廃り」という動向と、それによって物質的に残されるものをあらためて見つめ直すための観客参加型のインスタレーション作品です。ここでは、1960-70年代において大量生産品やモダンデザインに代わって注目を集めた、ろくろで成形されたスリップウェアや磁器といった庶民的な工芸復古時代を象徴する陶磁器が壁面を埋め尽くします。当時は大切にされた陶磁器も、流行の変化とともに不格好で地味なものと思われてしまい、台所の戸棚やチャリティショップ、屋根裏などの片隅に眠っているのではないでしょうか。本作では、リンダ・モリス氏の所蔵品からこの美術家自らが選んだものに、さらに観客が探し出し持ち寄った不要な皿や陶器を足していくことで、作品が次々と膨らんでいくものとなっています。
本作品は2011年にロンドンのホワイトチャペル・ギャラリーで初めて展示され、ブリティッシュ・カウンシル・コレクションに所蔵されて以降、本作品は英国ウェールズのOriel Myrddin Galleryにて展示、2014年にはブリティッシュ・カウンシルのツアー用展覧会プログラムにもなりました。
ぜひご自宅に眠っている一番いらない器をご持参のうえ、本作品に寄付・ご参加ください。

Access Information

岡山県立美術館 オカヤマケンリツビジュツカン

THE OKAYAMA PREFECTURAL MUSEUM OF ART

Address
〒700-0814
岡山市北区天神町8-48
Website
https://okayama-kenbi.info
Updated Date:2015.1.6
Created Date:2014.4.8