ID:35116
館長 庵野秀明
特撮博物館
ミニチュアで見る昭和平成の技
エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。
Venue
東京都現代美術館
MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO
Period
7月10日(火)▶10月8日(月・祝)
Exhibition Outline
館長 庵野秀明 特撮博物館 トクサツハクブツカン ミニチュアで見る昭和平成の技
されど、われらが日々
特撮の博物館を作りたい。協力して貰えないだろうか。
某日、古い友人の庵野秀明が唐突に、こんなことを言い出した。2010年の夏のことだったと記憶している。
なんでも、特撮を作って来た人、そして、会社も需要が減ったことで、これまでに作り、保管してきたミニチュア、様々な資料等々が、このままだと雲散霧消してしまう危険性が出てきた。多くの人にとって、それらは、ほとんど意味のないものかもしれないが、特撮ファンの自分としては、やり切れないし、自分以外にも、そういう人はじつに数多くいると思う。特撮を使ったテレビシリーズや映画を見て、子どもの時に、明るい未来を夢見た人は一杯いたはず、いや、いるはずだという庵野の熱意にほだされたが、しかし、手立てがむずかしい。どうやれば、それを実現できるのか?
こういう時は、いろんな人の意見を聞くしかない。
早速、いろんな人を集めて、この話を持ち掛けると、まずは、現代美術館で夏の展示をやるのはどうかという話になった。
どういうミニチュアと様々な資料が残っているのか、まずは、それを調べて所有する人たちの協力を得ることが、博物館実現への第一歩だと言うのだ。非常に現実的な案だった。
説得力がある。と同時に、頭の中で想像が膨らんだ。いろんな特撮のミニチュア群が一堂に会する。お客さんたちにとって、それは意味のあることだし、第一、面白そうだ。所詮、子供だましの造型物だけれども、そこに命を懸けた職人技。
子供だましと言って、いい加減に作ったものは無い。
こういう世界にこそ、じつは、日本人の底力のいい見本があったはず。
こういう時代だからこそ、そうした職人たちの、“されど、われらが日々”を振り返るのも、悪くない。
そして、短い特撮フィルムも作ることになった。庵野の思いついた企画が「巨神兵東京に現わる」。巨神兵のキャラクターを使用する件については宮崎駿の了解を得た。
庵野の盟友、樋口真嗣の参加も決まり、体制は整った。あとは、2012年夏を待つばかりである。
スタジオジブリ プロデューサー 鈴木敏夫
- Organizer
- 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/日本テレビ放送網/マンマユート団
- Sponsership and Cooperation
- 企画制作協力:スタジオジブリ/三鷹の森ジブリ美術館
館長:庵野秀明 副館長:樋口真嗣 展示コーディネート:原口智生/西村祐次
後援:読売新聞社/TOKYO FM/tvk 協賛:KDDI株式会社/EPSON
特別協力:東宝/円谷プロダクション/角川書店/ピー・プロダクション/宣弘社/手塚プロダクション
協力:特撮研究所/早稲田大学芸術科学センター安藤紘平研究室/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
グッドスマイルカンパニー/原口智生コレクション/M1号/カラー - Closing Days
- 月曜日(ただし7月16日、8月13日・20日、9月17日・24日、10月1日・8日は開館。7月17日、9月18日は休館)
- Opening Hours
- 午後10時 ~ 午後6時
- 入場は閉館の30分前まで
- Admission (tax included)
- 当日券 (大人・大学生)1,400円 (中高生)900円 (小学生)400円
前売券/団体券 (大人・大学生)1,300円 (中高生)800円 (小学生)300円 - ※小学生未満は無料でご覧になれます。
※団体料金は、20名様以上での来館時に適用されます。
※本展チケットでMOTコレクション(常設展)もご覧いただけます。 - Exhibition Website
- http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/
Events
最新特撮短編映画、本博物館にて初公開
巨神兵東京に現わる
企画 庵野秀明 巨神兵 宮崎 駿 監督 樋口真嗣
Access Information
東京都現代美術館 トウキョウトゲンダイビジュツカン
MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO
- Address
-
〒135-0022
江東区三好4-1-1(木場公園内) - Website
- https://www.mot-art-museum.jp/
- General Inquiries
- 03-5777-8600
Created Date:2012.7.14