ID:3447

~象を徴す~

堂本印象の非具象絵画

Venue

京都府立堂本印象美術館

KYOTO PREFECTURAL INSHO-DOMOTO MUSEUM OF FINE ARTS

Period

November 27 (Tue), 2001 ~ March 10 (Sun), 2002

Exhibition Outline

~象を徴す~ カタチヲアラワス 堂本印象の非具象絵画

“非具象”とは“具象”に対する言葉ですが、そもそも芸術における“具象”は、20世紀の西欧で自然や現実を再現描写しない芸術が現れ、これを抽象芸術と呼んだ事に対抗し、従来の再現的な表現を一括りにするため用いられる様になった言葉です。一方、抽象、つまり外的、対象的な世界を描写しない芸術表現は、ほかに非具象、非再現、絶対などとも呼ばれます。
昭和30年頃から堂本印象は、日本画としては類を見ない、非具象的な絵画を続々と発表し始め、世間を驚愕させることになります。そればかりではなく、目まぐるしく表現方法や対象を変貌させた従前の作品と同様に様々な試みを取り入れることも躊躇いませんでした。
「日本画は一見形象をもって表現しますが、この形象が常に作者の心を物語るものでなければなりません。心を表現するために形象を借りて自然物なり対象物なりの姿を通して筆者がその精神を伝えるのであります(堂本印象『看心有道』・昭和12年)。」
様々な表現によりあらゆる対象を描き続けてきた印象が、今度は色と形象だけによりその精神を示そうとしたのです。一見不可解なそれらの作品群も、具象、非具象の概念を離れ、より象徴的なものとしてとらえて見ると、作者の心により近付けるのではないでしょうか。西欧で生まれた非具象絵画という手法を探りながらも、印象は、自らを培ってくれた有形無形の日本的なものを蔑ろにしたわけではなかったからです。

Organizer
京都府立堂本印象美術館
Closing Days
月曜日(ただし休日の場合はその翌日)、年末年始(12/28~1/4)
Admission (tax included)
一般500円、高大生400円、小中生200円
※20名以上の団体は2割引
Exhibition Website
http://www2.ocn.ne.jp/~domoto
Exhibition Inquiries
075-463-0007

Access Information

京都府立堂本印象美術館 キョウトフリツドウモトインショウビジュツカン

KYOTO PREFECTURAL INSHO-DOMOTO MUSEUM OF FINE ARTS

Address
〒603-8355
京都市北区平野上柳町26-3
Updated Date:2010.8.9
Created Date:1999.3.31