ID:33338
第4期コレクション展
Venue
宮崎県立美術館
MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM
Period
1月5日(木)~4月15日(日)
Exhibition Outline
第4期コレクション展 ダイ4キコレクションテン
【展示室1】コレクションの名品Ⅲ
展示室1では、当館コレクションの中からシュルレアリスム(超現実主義)の名品と平成23年度の新収蔵作品を中心に紹介します。
シュルレアリスムとは20世紀初頭の芸術運動で、両世界大戦間の混乱と不穏な社会の中で人間の心を解放し精神の自由を実現することを求め、世界各地に広がりました。当館収蔵のシュルレアリスムの作品群は、国内の美術館の中でも特色あるコレクションとして注目されており、ルネ・マグリットやマックス・エルンストなどシュルレアリスムを代表する作家による多彩な表現をご覧いただけます。
また、本年度は3作家5点の作品の寄贈を受け新収蔵となりました。まず松本英一郎の代表的な《さくら・うし》シリーズの、ゆったりとした空気のある心象風景や、瑛九が結成したデモクラート美術家協会のメンバーであった山中嘉一の鮮やかな色面によるシルクスクリーン作品、そしてイタリア具象彫刻を代表する作家ペリクレ・ファッツィーニの躍動感あふれる馬の像を紹介します。
当館選りすぐりの名品の魅力をお楽しみください。
【展示室2】時間と空間
様々な分野・場面で、対比的に語られることの多い時間と空間。あるときは隣接する概念として、あるときは対立する概念として捉えられます。
音楽は時間、美術は空間の芸術と言われることがあります。絵画や彫刻が、物を用いて空間の中に形を表現するのに対し、音楽は時間の推移の中で展開され鑑賞されるからです。美術作品の制作は、時間の流れ、空間の広がりの中にあるものを、静止した平面や塊に定着させる作業と言えるのかもしれません。
美術作品における時間や空間の表現は、作者がそれらをどう認識しているかの表現でもあります。この展示室では、時間と空間それぞれに焦点を当てて収蔵作品を紹介します。個々の作者の認識、東洋・西洋の文化の違いなどによって多彩な時間・空間の表現をお楽しみください。
【展示室3(瑛九展示室)】瑛九とふるさと宮崎
宮崎市で生まれた瑛九(本名:杉田秀夫)ですが、その生涯では関東、関西を中心に頻繁に転居を繰り返し、実に活動的でした。瑛九の活動には、絵画や写真、版画などの表現活動の他に、美術団体の組織や芸術の啓蒙、普及という一面もありました。
瑛九が宮崎を離れるのは41歳の時です。それまでの宮崎時代を見ていくと、瑛九の芸術に対する考え方や、目指していた理想につながる様々な活動を見ることができます。「宮崎県政評論」への評論の寄稿、日向日日新聞社の連載小説の挿絵、宮崎エスペラント会や静坐の会の活動、そして「宮崎美術協会」の創立参加や、若手作家の絵画グループ「ふるさと社」の結成などです。
「宮崎美術協会」の発足後、宮崎新聞に寄稿した『地方美術発展のために』では、「都会から帰ってきて第一に感ずることは人のインキさだ。これはどこから来るのか? 団体的な行動のない所から起こる。」と書いており、中央の風を宮崎にも吹かせた いとの強い想いが感じられます。「ふるさと社」も、宮崎における絵画芸術の文化的使命をはたすことをねらいとして結成したものでした。
ここでは、宮崎時代の作品や当時の資料により、瑛九がふるさと宮崎に対して、どんなことを考え、望んでいたのかに焦点を当てて紹介します。
- Opening Hours
- 10:00 ~ 18:00
- 展示室入室は17:30まで
- Admission (tax included)
- 入場無料
- Exhibition Website
- http://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/box/collection.html
Access Information
宮崎県立美術館 ミヤザキケンリツビジュツカン
MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM
- Address
-
〒880-0031
宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内) - Website
- https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/
Created Date:2012.3.24