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船の画家 柳原良平

Venue

帆船日本丸・横浜みなと博物館

YOKOHAMA MARITIME MUSEUM・SAIL TRAINING SHIP NIPPON MARU

Period

October 13 (Sat), 2001 ~ November 25 (Sun), 2001

Exhibition Outline

船の画家 柳原良平 フネノガカ ヤナギハラリョウヘイ

船の画家として著名な柳原良平の仕事の全容を紹介する、初の本格的な展覧会を開催します。船を描く画家であり、また1964(昭和39)年以来横浜・山手に居住し、出入りする船と港の移り変わりを見つめ、描いてきた横浜港の画家でもあります。
柳原良平は1931(昭和6)年東京に生まれ、少青年期を関西で過ごします。小学生の頃から船が好きで、船の絵葉書を集め、船の絵を描き、船の模型を作っていました。そして船会社の専属の絵描きになることを夢見ます。しかし日本の客船は太平洋戦争で失われ、夢は叶わなくなりました。
京都市立美術大学卒業後、寿屋(現サントリー)宣伝部に入り、1950年代後半に早くも広告デザインで一命をあげます。一方で、実験的アニメーションの制作、新聞への漫画連載、絵本の出版と、その活動範囲を広げていきました。この時期すでに、柳原の特徴的表現手法である切り絵は確立されています。その描くモチーフには船を見ることができます。
60年代後半、船への思いと薀蓄を傾けた、挿絵入りの『船の本』を出版し、“船”が本格的に仕事に結びつくことになります。これ以降、文筆活動も活動の大きな柱になり、また、船・港と市民を結ぶ市民運動や講演なども行うようになります。同時に、活発な制作活動を展開します。描いてきたものは、同時代を生きてきた日本と外国の客船や貨物船、漁船、それに港です。画家が見たまま、感じたままを独特のフォルムで、しかし精確に表現しています。
こうした絵と文は、新聞・雑誌や本、ポスター、展覧会をとおして、こどもから大人までに船と港と海への親しみと関心、興味を喚起し、普及するのに大きな力を発揮してきました。
今回の展覧会は、中学・高校時代の船の絵入り機関誌、美術大学の頃の水彩画から新作まで、豊富な作品と資料で構成します。船を描く画家柳原良平の画業と、あわせて幅広い船や港、海についての普及活動についても紹介します。

Organizer
横浜マリタイムミュージアム
Closing Days
月曜日
Admission (tax included)
大人600円、小中学生300円
※帆船日本丸も見学できます。
※30人以上の団体は大人500円、小中学生200円
Exhibition Website
http://www.nippon-maru.or.jp/
Exhibition Inquiries
TEL:045-221-0280 FAX:045-221-0277

Access Information

帆船日本丸・横浜みなと博物館 ハンセンニッポンマル・ヨコハマミナトハクブツカン

YOKOHAMA MARITIME MUSEUM・SAIL TRAINING SHIP NIPPON MARU

Address
〒220-0012
横浜市西区みなとみらい2-1-1
Updated Date:2010.11.19
Created Date:1999.3.31