ID:30730
レンブラント 光の探求/闇の誘惑
版画と絵画 天才が極めた明暗表現
Venue
国立西洋美術館
THE NATIONAL MUSEUM OF WESTERN ART
Period
March 12 (Sat), 2011 ~ June 12 (Sun), 2011
Exhibition Outline
レンブラント 光の探求/闇の誘惑 レンブラント ヒカリノタンキュウ/ヤミノユウワク 版画と絵画 天才が極めた明暗表現
レンブラントによる「光の探求」、みるものを惹き付けてやまない「闇の誘惑」。光と影の芸術の世界。
光と、闇と、レンブラント。
レンブラントには「光と影の巨匠」という形容が与えられ、光の探求や陰影表現がこの画家にとって重要なテーマであることが繰り返し語られてきました。しかし、あまりに広く人口に膾炙したためでしょうか、この形容は、逆に、レンブラントが試みた明暗表現の真の革新性を理解させることを困難にしてしまったようです。「黒い版画」、「淡い色の紙」、「キアロスクーロ」 という三つの言葉を中心にして構成されるこの展覧会は、レンブラントが1647年頃からその版画制作のために使い出す和紙に関する議論を出発点としています。レンブラントがなぜ和紙を使うようになったのか、異なる版画用紙の使用はステートの変化とどのような関係にあったのかといった問題を最初の枠組みとし、これにふたつ目の枠組み、すなわち、レンブラントはどうして夜景や暗闇の描写を繰り返したのか、どのようにして差し込む光や反射する光を描こうとしたのか、光や影は物語を構成する上でどのような役割を果たしたのか、といったより大きな問題を重ね合わせることで、レンブラント版画の、そして、レンブラント芸術の「光と影」の真の意味を再検討したいと思います。また、数はそれほど多くはありませんが、版画と深い関わりをもつ絵画と素描も展示され、版画で見られる明暗表現が、色彩をもつ絵画においてさらにどのような錯綜した試みにつながるのかを確認していきます。本展において展示される多くの和紙刷り版画を通じ、レンブラントの時代の日蘭交流の一端を広く知ってもらうのも、本展開催の大きな意義のひとつでしょう。
- Organizer
- 国立西洋美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社
- Closing Days
- 月曜日(ただし、2011年3月21日、5月2日は開館)、3月22日(火)
- Admission (tax included)
- 当日:一般1,400円、当日大学生1,100円、当日高校生600円
前売・20名以上の団体:一般1,200円、前売大学生900円、前売高校生500円
- Exhibition Website
- http://www.nmwa.go.jp/
- Exhibition Inquiries
- ハローダイヤル (03)5777-8600
Access Information
国立西洋美術館 コクリツセイヨウビジュツカン
THE NATIONAL MUSEUM OF WESTERN ART
- Address
-
〒110-0007
台東区上野公園7-7 - Website
- https://www.nmwa.go.jp/
Created Date:1999.3.31