ID:23093

生誕百年 木村知石展

Venue

西宮市大谷記念美術館

OTANI MEMORIAL ART MUSEUM,NISHINOMIYA CITY

Period

October 13 (Sat), 2007 ~ November 25 (Sun), 2007

Exhibition Outline

生誕百年 木村知石展 セイタンヒャクネン キムラチセキテン

1907(明治40)年大阪に生まれた木村知石(きむら ちせき)は黒木拝石に師事、1942(昭和17)年東方書道展において「般若心経」が最高賞を受賞し、中央書壇へのデビューを果たしました。しかし第二次世界大戦中、「書道報国団」への参加を拒否したことから、書壇を離れ西宮市で、法帖と自然を友として一時期を過ごしました。その後書壇に復帰し、戦後日本の書道史において華々しく活躍した木村知石は、1983(昭和58)年76歳で没するまでこの地に居住しました。
木村知石の師である黒木拝石は晋唐の書の信奉者であったことから、知石の書も晋唐の絶対美に培われたものでした。しかしその一方で、冷静すぎる晋唐への熱情的な抵抗を秘めて木村知石の書は、劉石庵から米〓へと傾倒し、さらには米〓を軸として何紹基、張瑞図、趙之謙、王鐸へと急速に増幅し展開していったのです。この発展の中で知石の書は、波乱から典雅絢爛たる様相を呈し、最終的には「うまい字を書きたい」という極く素朴で、正直な希求へと繋がり、現代の三筆の一人として数えられるほど才筆妙趣な、知石スタイルとでも言うべき流麗な書を確立していきました。
戦後は、1953(昭和28)第9回日展において「瓜疇老人小伝」が特選を受賞、翌年第10回日展においても「唐詩二首」が特選を受賞し、中央書壇への再登場を果たしました。その後は日展審査員、日展常務理事も勤め、1971(昭和46)年兵庫県文化賞、1973(昭和48)年西宮市民文化賞、1976(昭和51)年日本芸術院賞、1978(昭和53)年神戸新聞平和賞などを受賞します。
中央書壇で華々しく活躍する一方、1950(昭和25)年に設立された兵庫県書作家協会のまとめ役の一人として活躍、1951(昭和26)年には西宮書道協会の結成に寄与しました。1953(昭和28)年西宮市内に玄雲社を創設。また、同年より西宮市展審査員を務め、1973(昭和48)年より西宮芸術文化協会運営委員も務めました。さらに知石の活躍は西宮だけにとどまらず、関西の書壇の牽引役をも務めました。本展覧会では西宮市が誇る書壇の重鎮、木村知石の書業を約80点の作品と関連資料により紹介します。

〓は草かんむりに市

Organizer
西宮市大谷記念美術館、読売新聞大阪本社
Closing Days
水曜日
Admission (tax included)
一般:500円、高大生:300円、小中生200円
※団体割引 20名以上の場合各料金より100円引き
※ココロンカード、のびのびパスポート呈示の方は無料
※西宮市在住65歳以上の方(要証明書)は一般料金の半額
Exhibition Website
http://www9.ocn.ne.jp/~otanimus/
Exhibition Inquiries
電話0798-33-0164 / fax 0798-33-1699

Access Information

西宮市大谷記念美術館 ニシノミヤシオオタニキネンビジュツカン

OTANI MEMORIAL ART MUSEUM,NISHINOMIYA CITY

Address
〒662-0952
西宮市中浜町4-38
Website
http://otanimuseum.jp/home/index.html
Updated Date:2010.9.29
Created Date:1999.3.31