ID:23047

銅版画の巨匠 長谷川潔展

神秘なる黒と白

Venue

伊丹市立美術館

ITAMI CITY MUSEUM OF ART

Period

September 8 (Sat), 2007 ~ October 21 (Sun), 2007

Exhibition Outline

銅版画の巨匠 長谷川潔展 ドウハンガノキョショウハセガワキヨシテン 神秘なる黒と白

国際的銅版画家・長谷川潔(1891~1980)は1919(大正8)年、アメリカ経由でフランスに渡り、89歳でこの世を去るまで終生帰国することなく、パリを拠点に創作活動を続けました。

あらゆる版画技法を独学で研究した長谷川は、木版画からはじまり、様々な技法による銅版画にて完成度の高い版画作品を数多く生み出しました。なかでも、20世紀ではほとんど忘れ去られていた古典銅版画技法マニエール・ノワール(黒の技法)を復活させ、近代的芸術表現にまで高めたことは、版画史上における偉業です。

もうひとつの長谷川芸術の特徴は「自然」です。長谷川は自然を見つめ、描きました。誰も見向きもしないような野の花や野草にこそ、宇宙の理(ことわり)の真髄があると長谷川は言います。樹木や草花、木の葉、小鳥、魚など、自然に宿る生命に「神秘」を見たのです。それはモチーフとして繰り返し作品に登場します。

自然をじっくりと観察し、自然が発する声に耳を傾け、そして人間を含める万物の「神秘」を抽出する。それは版画の「黒」と「白」によって表現されます。木版画では「黒」と「白」の大胆なコントラスト、銅版画ではポアント・セッシュやビュランの「白」に刻まれた細く美しい線描、マニエール・ノワールの深淵なる「黒」に浮かび上がる「白」。

本展では、初期の木版画をはじめ、あらゆる技法による銅版画作品、そして代表作である後期マニエール・ノワール作品、全約70点を展示し「目に見えるもの」から「目に見えないもの」に至った長谷川潔の「黒」と「白」の版画作品に潜む「神秘」なる世界を探ります。

Organizer
(財)伊丹市文化振興財団・伊丹市立美術館
Closing Days
毎週月曜日(ただし祝日は開館、翌日休館)
Admission (tax included)
一般300(240)円 大高生200(160)円 中小生100(80)円
( )内は20名以上の団体料金
ココロンカード、クローバーカードの呈示にて入場無料になります
Exhibition Website
http://www.artmuseum-itami.jp
Exhibition Inquiries
Tel.072-772-7447

Access Information

伊丹市立美術館 シリツイタミミュージアム

ITAMI CITY MUSEUM OF ART

Address
〒664-0895
伊丹市宮ノ前2-5-20
Website
https://itami-im.jp/
Updated Date:2010.11.9
Created Date:1999.3.31