ID:9303
名取洋之助と日本工房[1931-45]
報道写真とグラフィック・デザインの青春時代
会場
福島県立美術館
Fukushima Prefectual Museum of Art
会期
2006年2月11日(土) ~ 2006年3月26日(日)
展覧会概要
名取洋之助と日本工房[1931-45] ナトリヨウノスケトニッポンコウボウ[1931-45] 報道写真とグラフィック・デザインの青春時代
1930年代は、写真を多用したグラフィックな表現の時代といわれます。奇抜なレイアウトやフォトモンタージュによって写真のもつ表現力が世界的に大きく注目され、グラフ雑誌や博覧会展示に登場したのです。ドイツに学んだ写真家・名取洋之助(1910-62)は、こうした欧米の最先端の潮流を日本にもたらし、1933年、写真とデザインの制作工房、「日本工房」を結成しました。ここは、土門拳や河野鷹思、亀倉雄策など若き写真家、デザイナーが結集し、対外グラフ雑誌『NIPPON』を刊行しました。この雑誌は英独仏西の4か国で書かれ、第二次大戦前の日本の印刷物では最高峰をいくものといわれてきましたが、ほとんど海外に頒布されたため、長らく幻のグラフ誌とよばれていました。この展覧会は、『NIPPON』を軸に、報道写真とグラフィック・デザインの両面にわたり新生面を切り拓いた名取洋之助と日本工房の知られざる全貌を明らかにする、初めての大規模な展覧会です。新発見を多数含む400余点の雑誌、印刷物、写真、作品資料などにより、激動の時代を生きた若き写真家、デザイナーたちの青春群像をみつめます。
●展覧会構成:
1-報道写真の夜明け[1931-34.3]
2-『NIPPON』創刊[1934.4-37.8]
3-国策と対外宣伝[1937.9-1941.11]
4-拡散と消耗[1941.12-1945.8]
●おもな作家:
名取洋之助、木村伊兵衛、原弘、堀野正雄、山名文夫、河野鷹思、熊田五郎(千佳慕)、土門拳、藤本四八、亀倉雄策、高松甚二郎、森堯之、松田正志、下島正夫など
●おもな出品作品
・雑誌 約100点
『NIPPON』『Commerce Japan』『Shanghai』『Canton』『華南画報』『カウパウプタワンオーク』『MANCHOUKUO』『Eastern Asia』『中華』など
・製作物 50-80点 折本『NIPPON』、各種印刷物
・写真 約200点
・写真壁画再現
- 主催者
- 福島県立美術館/毎日新聞社/福島民報社/福島テレビ
- 休催日
- 月曜日および3月22日(水)
- 観覧料
- 一般・大学生 800(640)円
高校生 500(400)円
小・中学生 300(240)円
*( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.art-museum.fks.ed.jp
- 展覧会問合わせ先
- 福島県立美術館Tel.024-531-5511
会場情報
福島県立美術館 フクシマケンリツビジュツカン
Fukushima Prefectual Museum of Art
- 会場住所
-
〒960-8003
福島市森合字西養山1 - ホームページ
- https://art-museum.fcs.ed.jp
登録日:1999年3月31日