ID:8235

アンテスとカチーナ人形

現代ドイツの巨匠とヒポ族の精霊たち

会場

神奈川県立近代美術館 葉山

The Museum of Modern Art, Hayama

会期

2005年7月9日(土) ~ 2005年8月28日(日)

展覧会概要

アンテスとカチーナ人形 アンテストカチーナニンギョウ 現代ドイツの巨匠とヒポ族の精霊たち

横顔を描いた頭部とたくましい脚部からなる、原始人でも未来人でもある<頭足人>像。ドイツの巨匠ホルスト・アンテスの作品には、キュビスムからの影響やアフリカ彫刻に見られるプリミティヴな表現が取り入れられながらも、あらゆるカテゴリーから免れて独自の世界が創り出されています。その独特な存在感は、欧米だけではなく私たち日本人の心もつかみ、広く日本でも公私にわたり優れた作品が収蔵されています。
1936年にドイツのヘッペンハイムに生まれたアンテスは、カールスルーエ美術アカデミーに学びました。1959年、第1回パリ青年ビエンナーレで注目を浴びてからの活躍はめざましく、ドクメンタ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、グッゲンハイム国際美術展等に参加、次々と受賞を重ねて20代にして著名な芸術家となりました。
また、彼は芸術家であると同時に、プリミティヴ・アートのコレクターとしても知られており、特に北米のプエブロ・インディアンの「カチーナ人形」は約800点と、世界最大のコレクションを誇っています。1920年代パリでシュルレアリストたちを魅了し、蒐集されたカチーナ人形。それが持つ芸術性の高さ、時間空間を超越した宇宙観は、1990年代に入ってあらためて世界的に関心が寄せられ、アンテスのコレクションによる「カチーナ人形展」がこれまで世界各地で開催されてきました。
第1部では、アンテスの仕事に多大な影響を与えたカチーナ人形を彼のコレクションから79点を厳選して紹介します。また本展第2部では、国内で所蔵されているアンテスの秀逸な作品の数々の他にドイツのシュプレンゲル美術館のコレクションを加え、油彩、版画、立体など60点でアンテスの芸術世界を回顧します。いずれも日本で初めての本格的な展覧会となり、それらを等価値のものとして展示することで芸術家とその制作の着想源との関係を検証するという新しい試みです。
アンテスの作品とプエブロ・インディアンの人形との出会い。本展は両者の精髄に触れる貴重な機会となることでしょう。

主催者
神奈川県立近代美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
休催日
月曜日(ただし7/18は開館)、7/19
観覧料
一般:1,100(1,000)円
20歳未満・学生:950(850)円
65歳以上:550円
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、障害者の方は無料
展覧会ホームページ
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/
展覧会問合わせ先
電話:046-875-2800(代表)

会場情報

神奈川県立近代美術館 葉山 カナガワケンリツキンダイビジュツカン ハヤマ

The Museum of Modern Art, Hayama

会場住所
〒240-0111
三浦郡葉山町一色2208-1
ホームページ
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
更新日:2024年10月22日
登録日:2005年4月6日