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英伸三 Shinzo Hanabusa

映像日月抄

そのときのあのこと あのときのそのひと

会場

向ヶ丘遊園 中和ビル2階

会期

2025年11月8日(土)ー12月21日(日)

展覧会概要

英伸三 ハナブサシンゾウ 映像日月抄

Shinzo Hanabusa

英伸三は1960年代から写真家として活動し、
戦後の繁栄と発展の裏側に潜むものを丁寧に読み解くことで、
諸問題が複雑に絡み合う日本社会の姿を浮き彫りにする作品を制作してきました。
本展では、長年にわたり地方の農村が抱える問題を記録した作品のほか、
視覚障がい者の教育現場と就職の実態に迫った「盲人ーその閉ざされた社会」、
沖縄や九州から上京する少年少女の姿をとらえた「集団就職の若者」といった代表作品を紹介します。
英は高度経済成長がもたらす事象に心を寄せ、
農業の機械化や農業の普及という新しい技術の導入とともに、
酪農の衰退、出稼ぎの増加、農村の過疎化といった負の側面にも光を当て、
農村の人々とその生業の構造的な変化のあり様を見出してゆくのです。
こうした英の作品に通底するのは、人々の生活の変化の過程で失われてゆく風景、
置いてきぼりとなった人々や忘れかけられた存在に対する、温かく真摯なまなざしです。
目の前の不条理への厳しい視線は、
時代を超えて見る者の心に鋭く突き刺さることでしょう。
英の写真表現の深遠は、半世紀を経てもなお、そこに写された人々の存在が
今日の私たちの社会とどのように結びつき、どんな意味をもつのかを問い続けます。

主催者
川崎市市民ミュージアム
協賛・協力等
協力:日鉄興和不動産株式会社
休催日
火曜日
開催時間
10時30分 ~ 17時
観覧料
無料
展覧会ホームページ
https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/32203/

イベント情報

※いずれも参加費は無料
参加方法・申込方法等の詳細は当館Webサイトをご確認ください。

・アーティストトーク「私と彼らの映像日月抄」
2025年11月9日(日)15時ー16時30分
講師:英 伸三氏
会場:向ケ丘遊園中和ビル2階 展覧会会場
事前申込不要

・対話型鑑賞会「まなざしの泉 じっくり見る、語る、聞く。」
会場で作品を前にして、写真に写された人々や景色についてお話ししながら鑑賞します。会話を通じて思いがけない気づき、ひとりでは見えなかったものが見えてくるかもしれません。
2025年11月29日(土)17時ー19時
講師:小倉快子(おぐらやすこ)氏(写真企画・編集)
会場:向ケ丘遊園中和ビル2階 展覧会会場
対象:18歳以上 定員:16名 事前申込制
申込期間 2025年10月14日(火)ー11月20日(木)

・アートカードワークショップ「SEA PHOTO CARD 何が見える?いろんな海を見つけてみよう!」
アートカードを使って、いろいろな写真家の海の写真を見てゆきます。海は環境や時代によって自由自在にその表情を変化してゆきます。身近にあって知らない海の奥深さをみんなで考えましょう。
2025年11月30日(日)14時ー16時
講師:小倉快子氏
会場:多摩市民館実習室 (〒214-0014 川崎市多摩区登戸1775-1)
対象:小学校5年生以上 定員:24名 事前申込制
申込期間 2025年10月14日(火)ー11月20日(木)
協力:一般社団法人みなとラボ

・講座「英伸三の写真 その表現の連なりと深遠」
2025年12月5日(金)14時ー15時30分
講師:中野可南子(当館学芸員)
会場:宮前区役所向丘出張所2階会議室(〒216-0022 神奈川県川崎市宮前区平1丁目1-10)
事前申込不要

・学芸員による展示解説
2025年12月13日(土)16時ー16時30分
会場:向ケ丘遊園中和ビル2階 展覧会会場
事前申込不要

会場情報

向ヶ丘遊園 ムコウガオカユウエン

会場住所
〒214-0014
川崎市多摩区登戸2735
更新日:2025年11月13日
登録日:2025年11月11日