ID:80928
海の光
五浦/日立/米国:岡倉天心・田中信太郎・宮山正光
会場
茨城県天心記念五浦美術館 展示室B・C
TENSHIN MEMORIAL MUSEUM OF ART, IBARAKI
会期
2025.11.11 TUE - 16 SUN
展覧会概要
海の光 ウミノヒカリ 五浦/日立/米国:岡倉天心・田中信太郎・宮山正光
茨城県天心記念五浦美術館の建つ茨城県の最北端、北茨城市にある五浦海岸は、特殊な地形が織りなす景観と眼前に広がる太平洋の大海原から打ち寄せる波の運動によって現在もなお多くの人を惹きつけています。
明治時代の美術思想家・岡倉天心(1863-1913)は、1903年にこの五浦の景観に魅了されて土地と家屋を求め、後にこの海を最も体感できる位置に自邸と六角堂、日本美術院の画家が使用するアトリエを建造しました。ここを拠点に天心の生涯最後の10年間は、五浦とアメリカ・ボストンを拠点として世界で活躍していきました。
東京で生まれ日立市にアトリエを構えて活動した田中信太郎は、日立市という日本の近代化を支えた工業都市のエッセンスを感じさせる素材と、海と山に囲まれる特殊な形状の土地に育まれた感性によって緊張感を伴う空間をもつオブジェや絵画、インスタレーションを発表し、日本の現代美術を代表する作家として国際的に活躍しました。
北茨城市に生まれた宮山正光は、アメリカで美術を学び、日立の田中信太郎のアトリエでアシスタントを務めていました。絵画とオブジェを組み合わせて提示するその作品の形式は田中信太郎作品の持つ抽象性や空間認識にも通じる美意識を漂わせています。
茨城県北の風土に身を置いた三人の感性の根底には、時代を超えて大地と海と空が切り結ぶ光景があるのではないでしょうか。五浦に建つ美術館での展覧会を通して、岡倉天心、田中信太郎、宮山正光の表現をつなぐ風景の力を確認していただければ幸いです。
- 主催者
- 天心記念五浦美術館 生誕150年記念 木村武山展地域連携実行委員会
- 開催時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- 観覧料
- 無料
- 展覧会ホームページ
- https://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=222
イベント情報
トークセッション
生前の田中信太郎氏と親交のあった宮山氏、大森氏を交え、本展企画者である小泉と共にその人物像と作品から浮かび上がるヴィジョンとは何かを討議します。
出演:宮山正光(出品作家)×大森潤也(日立市郷土博物館学芸員)×小泉晋弥(茨城県天心記念五浦美術館長)
日時:11月15日[土] 午後1時10分~
会場:展示室B・C
会場情報
茨城県天心記念五浦美術館 イバラキケンテンシンキネンイヅラビジュツカン
TENSHIN MEMORIAL MUSEUM OF ART, IBARAKI
- 会場住所
-
〒319-1703
北茨城市大津町椿2083 - ホームページ
- https://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/
登録日:2025年11月11日