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調布市制施行70周年
実篤記念館開館40周年
武者小路実篤生誕140年記念
令和7年度 秋の特別展

細川護立と武者小路実篤 HOSOKAWA Moritatsu MUSHAKOJI Saneatsu

同級生、信頼の軌跡

賞めさうな人許(ばか)りに見せたので評判は悪くありませんでしたが、
元より僕らしいもので、それ以上のものはかけません。
―武者小路実篤

屏風昨日着 真正面から堂々と突込んだ敬服すべき作品と考へる…
とにかく武者らしさが全面に漲(みなぎ)って神融筆暢(こころとけふでのぶ)親しさが追って気持がいゝ
―細川護立

会場

調布市武者小路実篤記念館

会期

2025.10.25[土]⇀12.7[日]

展覧会概要

調布市制施行70周年
実篤記念館開館40周年
武者小路実篤生誕140年記念
令和7年度 秋の特別展
細川護立と武者小路実篤 ホソカワモリタツトムシャノコウジサネアツ 同級生、信頼の軌跡

HOSOKAWA Moritatsu MUSHAKOJI Saneatsu

旧熊本藩主細川家16代の当主で、細川護煕(もりひろ)元首相の祖父に当たる細川護立(もりたつ)(1883-1970)は、子どもの頃体が弱く、病気で2年休学したことで、実篤や木下利玄、志賀直哉らと学習院の同級となり、高等学科を同じ年に卒業します。彼らは美術に高い関心を持ち、晩年まで親しく交友しました。
『白樺』や新しき村の運動を充実させようと全力投球し、自転車操業を続けた実篤にとって、護立はまさに「苦しい時は神だのみ」的な存在でした。資金繰りに行き詰まっては、たびたび借金を申し込み、護立もまた、実篤への応援は惜しまなかったことが書簡からうかがえます。
細川家伝来の美術品等を収蔵する永青文庫に現存する、実篤の屏風「野菜之図」をはじめとする絵画、写真、書簡等ゆかりの品々を中心に、ポール・セザンヌや白隠禅師といった共に愛好した芸術家への思いを添えて、生涯にわたる2人の信頼関係の軌跡をたどります。

屏風が君に気に入ればいゝと思つてゐます。
しかし今の僕ではまあ、こんな処(ところ)で仕方がないと思ひます。
君にたのまれてかいたことを僕としては喜んでゐます。―武者小路実篤

主催者
一般財団法人調布市武者小路実篤記念館
休催日
月曜日、ただし11月3日[月・祝]と24日[月・振]は開館、11月4日[火]と25日[火]は休館
開催時間
午前9時 ~ 午後5時
観覧料
大人200円、小・中学生100円

イベント情報

11.9[日]講演会
調布市制施行70周年 実篤記念館開館40周年
武者小路実篤生誕140年記念
実篤のひまわり
―日本人のゴッホ愛は〈白樺〉から始まった―
ゴッホや白樺派にまつわる作品を多く執筆されている、話題の作家・原田マハ氏を講師にお招きします。原田氏は調布市にゆかりがあり、実篤のことを文学の父のような存在と語ります。
[時間]午後2時-3時30分
[講師]原田マハ氏(作家)
[会場]調布市文化会館たづくり8階(映像シアター)
*京王線調布駅中央口出口から徒歩4分
[定員]90名 [参加費]無料
[申込み]10月26日[日]午後5時まで *別記方法で

11.16[日]特別展関連講座
細川護立と実篤が愛したセザンヌ
細川護立は、学習院の同級生であった実篤らとの交友から『白樺』を支援するとともに、実篤の勧めでセザンヌの絵画を入手しています。本展に展示される作品や書簡から、2人のセザンヌにかける思いを紹介します。
[時間]午後2時-3時30分
[講師]佐々木英理子氏(永青文庫主任学芸員)
[会場]調布市東部公民館(学習室) *京王線仙川駅から徒歩7分
[定員]30名 [参加費]220円
[申込み]11月2日[日]午後5時まで
[申込み方法]11月2日[日]午後5時まで *別記方法で

[申込方法]
実篤記念館ホームページから、スケジュール→講座・講演と進み、先頭にあるWebフォームに必要事項を入力して送信。

11.1[土]、12.5[金]
展示解説
[時間]午後1時30分- *45分間程度
[解説]石井めぐみ(本展担当学芸員)
[会場]調布市武者小路実篤記念館・展示室
[申込み]不要。当日、直接会場へ。*入場料のみ

会場情報

調布市武者小路実篤記念館 チョウフシムシャコウジサネアツキネンカン

会場住所
〒182-0003
調布市若葉町1-8-30
ホームページ
https://www.mushakoji.org
更新日:2025年11月13日
登録日:2025年11月11日