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加藤美佳 『とらしっぽリバー』刊行記念展 Mika Kato Commemorative Exhibition for the Publication of “We call it Tiger’s Tail River, not that we’ve ever seen a real tiger”
会場
小山登美夫ギャラリー天王洲
TOMIO KOYAMA GALLERY TENNOZ
会期
2025.10.18 [Sat.] - 11.8 [Sat.]
展覧会概要
加藤美佳 『とらしっぽリバー』刊行記念展 カトウミカ 『トラシッポリバー』カンコウキネンテン
Mika Kato Commemorative Exhibition for the Publication of “We call it Tiger’s Tail River, not that we’ve ever seen a real tiger”
この度小山登美夫ギャラリー天王洲では、加藤美佳初の作品集『とらしっぽリバー』の刊行を記念した展覧会を開催いたします。
2024年6月、六本木にて18年ぶりの個展を開催した加藤美佳。その作品は生活や心情の変遷とともに大きな変化を遂げました。自作の立体を撮影した写真作品や、とらのしっぽのように蛇行した巨大な木のモザイクテーブルの上に、石、木、ガラス等を支持体として日常のささやかな場面を描いた小作品をたくさん点在。
日常生活の中で、自然、生物、家族を愛し、慈しみの視点を時を重ねて詩的に紡いだ加藤の新しい作品群は、観る人々の共感を呼びました。
本作品集はその個展展示風景の記録、過去作品、論考、作家インタビューと、加藤のいままでの作家人生が凝縮された貴重な一冊となっています。
本展では、通常作品集と限定50部特別版の販売、および作品集表紙に使用した木製ブロックの作品やドローイング、2024年六本木での個展出展作のうち数点と、特別版のセットとなる50の小作品を展示、販売します。
特別版用の小作品制作に際し、加藤自身下記のように想いを綴りました。
片手に収まるサイズの小さな作品を50個作っています。
どれも日々の生活の中から、材料をみつけています。
草の産毛や根、新聞紙、砂浜や河原で拾ったもの、裁縫箱の奥で眠っていた刺繍糸、フルーツの食べられない部分などです。カラフルな子供用鉛筆の削りくずも出番待ちをしています。「パート・ド・ヴェール」という技法で作ったガラスも素材として使っています。
成りゆきにまかせて制作しています。
今日は、油絵用キャンバス地の切れ端を分解してみました。糸の撚りをほぐして分け、繊維を切ってしまわないよう柔らかく針で撫でとかし続けると、細い細い無数の光る筋になりました。細すぎて端がみつけられず、空気に溶けこむ湯気のようでした。まだこの麻が地面に生え水色の花をゆらせていた時、筋がストローとして水を吸い上げていたのかーーと思うと、窓越しの草ぼうぼうの中に、自分も吸い込まれるようなイメージが浮かびました。
背景となる木のモザイクから、オブジェは取り外せます。マグネット等で付いているので、壁に鉄の画鋲を刺し、オブジェ部分だけを単体でつけることもできます。さらに、一部分をはずして遊べるものもあります。
お守りのように、誰かのすぐそば、触れられるところにあってほしいです。
ー加藤美佳ー
時代を超えた普遍的な日々の奥行きが、鑑賞者それぞれの感覚に繋がっていくような珠玉の一冊、この機会にぜひお手に取ってご覧ください。
- 休催日
- 日月祝 休
- 開催時間
- 11:00 ~ 18:00
- 展覧会ホームページ
- https://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/kato2025/
- 展覧会問合わせ先
- プレス担当:岡戸麻希子
Email: press@tomiokoyamagallery.com
Tel: 03-6459-4030 (小山登美夫ギャラリー オフィス)
イベント情報
オープニングレセプション: 10月18日[土]17:00-19:00
会場情報
小山登美夫ギャラリー天王洲 コヤマトミオギャラリーテンノウズ
TOMIO KOYAMA GALLERY TENNOZ
- 会場住所
-
〒140-0002
品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex I 4F - ホームページ
- https://tomiokoyamagallery.com/
登録日:2025年11月11日