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「小さな国十月」参加企画 坂本善三美術館開館30周年記念展
日々。
会場
坂本善三美術館、なないろ
SAKAMOTO ZENZO MUSEUM OF ART
会期
2025年10月4日[土]-11月30日[日]
展覧会概要
「小さな国十月」参加企画 坂本善三美術館開館30周年記念展 日々。 ヒビ。
1995年10月14日に開館した坂本善三美術館は、今年で開館30周年を迎えます。
善三美術館の30年間は、特別華々しい出来事が起こったわけではなく、小国の人々の暮らしのそばで、変わらずお客様をお迎えしてきました。
そんな特別ではない日々の繰り返しの中に、子どもたちと善三作品の出会いがあり、人々とアーティストの出会いがあり、「表現」と呼ぶべき暮らしを営む町民との出会いがありました。それら一つひとつは小さなかけらにすぎませんが、30年に渡って積み重なったそれらは、間違いなく善三美術館独自の個性と他にはないアートのあり方を作り続けてきました。
本展では、今も重なり続けている「小さなかけら」たちを、当館とかかわりの深いアーティストと善三による作品に加え、町民の方々の活動で表現します。また、本展は時期を同じくして開催される「小さな国十月」(アートと学びの祭典)の参加企画でもあります。
これまで30年続いてきた日々と、これから30年続いていくであろう日々が交差する兆しになればと思います。
【参加アーティスト】
藤原雅哉
【出展作品】「風とおる町」
藤原作品の代表作の一つ「風車カチューシャ」を、小国町の正午の時報「エーデルワイス」に合わせて町民が日替わりで着用するプロジェクト。展覧会期間中日々更新される映像作品です。また、藤原扮する「風車だん吉 ver. ゴールデン」が小国町内のどこかに出没。運よく会えたら特製缶バッジがゲットできます。
ワタリドリ計画
(麻生知子・武内明子)
【出展作品】「あなたの小国思い出マップ」
小国町内では「小国旅カルタ」の作者として親しまれているワタリドリ計画が、「あなたにとって小国の特別な場所」をエピソードとともに人々から集め、それらの思い出の場所を巡って特別な地図に仕立てます。
若木くるみ
【出展作品】「版楽室」
身近に目につくあらゆる凹凸からインスピレーションを受けて版画制作を展開する若木にとっては、版となる素材はアイディアの源でもあり作品を構成する要素でもあります。今回は小国町内の閉校になった小学校に残された楽器や机が版の素材。展示室では、皆さんのよく知る道具がどんな版画になるのか、イメージの増幅をお楽しみ下さい。
岡山直之とケヤキノ民
【出展作品】「・(ドット)」
小国町で町を楽しむ活動を続けているグループ「ケヤキノ民」と岡山が、自分たちの普段の活動をアートのまなざしで捉えなおします。2025年2月から展覧会に向けて様々な活動を行ってきました。その一粒一粒(ドット)を彼らのフィールドで展示します。
会場:なないろ
小国のたまり場 with 増野奈古
【出展作品】「たまり場の日々」
毎月2回集まっておしゃべりと織物製作を楽しんでいる小国のたまり場メンバーが、善三作品から発想した作品制作に取り組みました。期間中、当館で「公開たまり場」を開催します。
(10/14 13:30-15:00)
坂本善三(小国町出身1911-1987)
坂本善三は「グレーの画家」「東洋の寡黙」と称される抽象画家として知られています。故郷の風土や自然に根ざした作品は、日本独自の抽象であると世界でも高い評価を受けました。亡くなるまで熊本で制作を続け、熊本の美術界に大きな足跡を残しました。
- 主催者
- 坂本善三美術館
- 協賛・協力等
- 企画:坂本善三美術館
メインビジュアル:若木くるみ
会場制作:寺世風雅
デザイン:ブルームーンデザイン事務所 - 休催日
- 10/6、10/20、10/27、11/4、11/10、11/17、11/25
- 開催時間
- 9:00 ~ 17:00
- (入館は30分前まで)
- 観覧料
- 一般500(400)円、高校・大学400(320)円、小学・中学200(150)円
- ( )は20名以上の団体料金 障がい者手帳等をお持ちの方は無料(介添え者1名を含む。)
イベント情報
開館30周年記念
んまつーポス公演
『曰く、惚れたが悪いか。』
日時:10月19日(日)14:00-
場所:坂本善三美術館
主催:坂本善三美術館友の会
出演:んまつーポス
んまつーポス:「逆さから物事を考えることで新たな価値を創造する」をコンセプトに創作ダンスを展開するコンテンポラリー・ダンス・カンパニー。名前も「スポーツマン」の逆さ読み。国内外の公演に加え、子どもからシニアまでを対象にした創作ダンスのワークショップを実施。2024年度国際交流基金地球市民賞を受賞。坂本善三美術館ではコレクション・リーディング vol. 3「んまつーポスと作る善三展『拍手し展!』」開催。小国町では 2016年以降継続して小国小学校等でのワークショップ、当館での公演を開催している。
10/26(日)10:00-16:00 坂本善三美術館前庭・裏庭(雨天時は館内)
第32回 ZENZOアートフリマ
「あなたにとってのアート」を展示販売するフリーマーケット。今回のテーマカラーの黄色をどこかに身に着けてお越しください。
ZENZOアートクラブ発表会
時間:11:00-
場所:ZENZO アートフリマ会場内
出演:ZENZO アートクラブメンバー、寺世風雅
ZENZO アートクラブ:自分たちでやりたいことを考え実行するアートのクラブで、2015年から継続。今年は「ゲームセンターづくり」に取り組んだ。対象は小学校4・5・6年生。
寺世風雅:建築的思考に基いたメカニカルでコンセプチュアルな木工作品を手掛ける。2024年から当館のZENZOアートクラブ4代目ファシリテーターを務める。
アートと学びの祭典
「小さな国十月」
会期:2025年10月4日-11月3日
会場:坂本善三美術館・小国シネホールほか
小国町を舞台にアートとリサーチを通して「小さな国の善」に出会うプロジェクト。研究者やアーティストがこの町の人や風土から見出したものを「国際小国学」として蓄積し、学びの場としての芸術祭「小さな国十月」を開催します。
会場情報
坂本善三美術館、なないろ サカモトゼンゾウビジュツカン
SAKAMOTO ZENZO MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒869-2502
阿蘇郡小国町大字黒渕2877 - ホームページ
- https://sakamotozenzo.com/
登録日:2025年11月4日