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中村翔大「青と緑」 Shota Nakamura “Blue and Green”

会場

タカ・イシイギャラリー 京橋

会期

2025年10月4日(土)-11月1日(土)

展覧会概要

中村翔大「青と緑」 ナカムラショウタ「アオトミドリ」

Shota Nakamura “Blue and Green”

タカ・イシイギャラリー 京橋は10月4日(土)から11月1日(土)まで、中村翔大の個展「青と緑」を開催いたします。作家にとって当ギャラリーで初の個展となる本展では、水や青というキーワードから連想される風景、木々のある風景、そして水浴者を描いた新作のペインティング約10点を展示いたします。またタカ・イシイギャラリー 六本木では同作家による個展「オリエント」が同時開催されます。

中村の制作の起点となるのは、自身の記憶、観察、そして絵画や映画、写真など多岐にわたるイメージのリサーチです。それらのイメージを編集し再構成することで生まれる作品では、風景、人物、静物といった主題が扱われます。屋外の庭や風景と室内の境目が溶け合うようなイメージや、内省的な空気を纏う人物の姿は、中村作品に特徴的ともいえる没入的な情景を生み出します。

ピエール・ボナール(1867-1947)らの影響に言及しながらこれまで色彩豊かな作品を発表してきた中村ですが、近年は色のトーナリティについて思索しているといいます。隣接する色によって色相が変化して見える「グレー」の繊細さへの関心を反映するように、本展のペインティングはグレーやベージュといった抑制されたトーンの中で展開されます。またこれまでの作品では重層的で厚みのある画面づくりがおこなわれていましたが、近作では油絵具に透明性をもたせて色のレイヤーをつくり出すという、水彩表現に通じる実践が試みられています。

水のある風景というモチーフ選択や、水彩の制作との相互作用で生まれる表現--これらは、水や流動的性質が中村の世界を構成する重要な要素として存在していることを示しています。

中村翔大は1987年山梨県生まれ。2011年に武蔵野美術大学を卒業し、現在ベルリンを拠点に活動。
主な個展に「SIGHS」C L E A R I N G(ニューヨーク、2025年)、「small works 2022-2024」C L E A R I N G(ロサンゼルス、2024年)、「light room」C L E A R I N G(ロサンゼルス、2023年)、「each passing day」Peres Projects(ベルリン、2022年)、「Walking」Ilwoo Space(ソウル、2021年) などがある。主なグループ展に、「Aura Within」Hauser & Wirth(香港、2025年)、「Wings of a Butterfly」Ingleby Gallery(エディンバラ、2025年)、「Meet me by the lake」C L E A R I N G(ニューヨーク、2024年)、「BERNHEIM x ADZ Gallery」Bernheim(チューリッヒ、2024年)、Male Nudes: a salon from 1800 to 2021」Mendes Wood DM(サンパウロ、2021年)など。作品は、ICAマイアミ、オレンジカウンティ美術館(コスタメサ)、Lafayette Anticipations - Fondation d'entreprise Galeries Lafayette(パリ)などに収蔵されている。

休催日
日・月・祝祭日
開催時間
11:00 ~ 19:00
展覧会ホームページ
https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/35189/

イベント情報

オープニング・レセプション:10月4日(土)17:00-19:00

会場情報

タカ・イシイギャラリー 京橋 タカ・イシイギャラリー キョウバシ

会場住所
〒104-0031
中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3F
ホームページ
http://www.takaishiigallery.com/
更新日:2025年9月2日
登録日:2025年9月2日