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原爆投下80年「日常とその破壊」展

― 平山郁夫が描いた日常と土田ヒロミ「ヒロシマ・コレクション」―

会場

平山郁夫美術館

Hirayama Ikuo Museum of Art

会期

2025年(令和7年)7月3日(木)~9月17日(水)

展覧会概要

原爆投下80年「日常とその破壊」展 ゲンバクトウカ80ネン「ニチジョウトソノハカイ」テン ― 平山郁夫が描いた日常と土田ヒロミ「ヒロシマ・コレクション」―

本展では、広島原爆投下80年の節目となるこの機会に、日本画家平山郁夫と写真家土田ヒロミの作品から平和について考えます。
土田ヒロミの「ヒロシマ・コレクション」は、広島平和記念資料館におさめられている遺品を撮影した1980年代初めから現在まで継続するシリーズで、本展ではそのうちの43点を展覧します。同コレクションは写真家としての自己表現や劇的な形象表現を抑え、遺品そのものの「記号性」を際立たせること、現在においても身近な衣服や日用品として誰もが認知できることを大切にして制作されています。加えて、それぞれに添えられた簡潔な文章と相まって、原爆によって破壊された日常の存在を静かに深く訴えかけてきます。
一方、若き平山郁夫が描いた日常は身近な人々や故郷の何気ない時間です。大下図も交えながら、美しく構成された日常を紹介します。ただ、平山郁夫は旧来の手法で日常を描くスタイルの破壊、ある種の「日常の破壊」によって自らのスタイルを確立したいと試行錯誤し、仏伝シリーズや《広島生変図》などを生み出すに至ります。そこで本展ではこの試行錯誤も「日常とその破壊」の一要素として紹介します。また、後年の平山郁夫は必ずしも世情穏やかとは言えぬ土地を含め、市中の人々の日常を描き留めることをライフワークの一つとしていました。それを基にした素描や本画を展示し、日常の尊さや、表現者が日常に存在することの意味を考えます。

主催者
公益財団法人平山郁夫美術館
協賛・協力等
後援
広島県、広島県教育委員会、公益財団法人ひろしま文化振興財団、尾道市、尾道市教育委員会、中国新聞備後本社、尾道エフエム放送、エフエムふくやま
協力
一般財団法人日本カメラ財団、Office Nirvana 土田ヒロミ
開催時間
9:00 ~ 17:00
(最終入館は16:30)
観覧料
一般 1,000円、大高生500円、中小生300円
(10名以上の団体は一般900円、大高生400円、中小生200円)
展覧会ホームページ
https://hirayama-museum.or.jp/topic/4794

イベント情報

1)土田ヒロミ ギャラリートーク
日時:令和7年7月13日(日) 14:00~15:00
場所:平山郁夫美術館第2展示室

2)トークセッション 文化交流が生み出すもの
日時:令和7年7月6日(日) 14:00~16:00
場所:平山郁夫美術館第3展示室
内容:広島大学留学生による事例発表とそれに基づく意見交換

会場情報

平山郁夫美術館 ヒラヤマイクオビジュツカン

Hirayama Ikuo Museum of Art

会場住所
〒722-2413
尾道市瀬戸田町沢200-2
ホームページ
https://hirayama-museum.or.jp/
更新日:2025年8月19日
登録日:2025年8月19日