ID:80232
New Perspectives on Craft from Hokuriku
GO FOR KOGEI 2025 GO FOR KOGEI 2025
工芸的なるもの
The Attributes of Kogei: How Can We Reframe Craft?
会場
富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア)
会期
2025.9.13 sat - 10.19 sun
展覧会概要
New Perspectives on Craft from Hokuriku GO FOR KOGEI 2025 GO FOR KOGEI 2025 工芸的なるもの
GO FOR KOGEI 2025 The Attributes of Kogei: How Can We Reframe Craft?
GO FOR KOGEI 2025では、「工芸的なるもの」というテーマのもと、作家や職人が素材・技法と向き合う態度から生まれるさまざまな実践を通して、それらが作り出す多様な暮らしの姿を提案していきます。
民藝運動の主唱者として知られる柳宗悦(1889-1961年)は、論考「工芸的なるもの」*のなかで、車内アナウンスの抑揚や理髪師の鋏さばきを「工芸的なやり方」だと記し、人の行為あるいは態度にさえ工芸性を見出しました。柳にとって工芸的なものとは、個人の自由な表現というよりも、社会全体で共有される美意識や様式に基づいたものであり、そこに美や価値が宿ると考えていました。有形無形を問わず、ものごとを工芸的と捉えることができるならば、「工芸」は今日私たちが想定する以上に社会とつながり、広がりをもったものとして立ち現れてきます。
一方で、社会全体が、共有してきたものを失っていったとしたら、柳の提唱した「工芸的なるもの」という概念は通用するのでしょうか。ある意味で、モダニズムは柳の考えとは全く逆の方向へと向かってきたと言えるかもしれません。こういったモダニズムの末期とも言える今日において、柳の概念を手掛かりに工芸と社会との関係を考えることには一定の意味があるでしょう。
GO FOR KOGEI 2025では、作家や職人の工芸的態度を起点にして、制作された作品に留まらず、その過程で生まれる他者との関係性、作品を介して開かれるコミュニケーションや暮らしの場面といった社会的状況にも目を向けていきます。また、ある時には暮らしを下支えし、ある時には形作り、ある時には彩る、同じ素材が持つ多面的な展開も紹介します。こうした広がりの中に「工芸性」を想定することには、現在の、またこれからの工芸とアートの役割を見出す契機が潜んでいることでしょう。
*『工藝』第8号(1931年)所載
- 主催者
- 認定NPO法人趣都金澤、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
- 協賛・協力等
- 共催:富山県、富山市、北日本新聞社
後援:石川県、金沢市、JR西日本、富山地方鉄道、北國新聞社、富山新聞社、MRO北陸放送、石川テレビ放送、HAB北陸朝日放送、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ
秋元雄史(アーティスティックディレクター) - 休催日
- 水曜
- 開催時間
- 10:00 ~ 16:30
- (最終入場16:00)
- 観覧料
- 共通パスポート
一般 ¥2,500(前売り券 ¥2,000)
学生(大学生・専門学生) ¥2,000 (前売り券 ¥1,800)
高校生以下 無料 - *共通パスポートでは、会期中すべての展示会場に1回ずつ入場できます。
*チケットはオンラインもしくはインフォメーションセンター(会期中のみ)で購入できます。
*障害者手帳またはミライロIDをお持ちの方とその付添者(1名)は無料です。
*各エリア内の展示会場に受付当日に限り1回ずつ入場できる「エリア別1DAYチケット」は、会期中に販売します。 - 展覧会ホームページ
- https://2025.goforkogei.com/
- 展覧会問合わせ先
- GO FOR KOGEI事務局
石川県金沢市下本多町六番丁40-1 株式会社ノエチカ内
info@goforkogei.com
会場情報
富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア) トヤマケントヤマシ(イワセエリア)、イシカワケンカナザワシ(ヒガシヤマエリア)
登録日:2025年8月5日