ID:80188
佐野ぬい NUI SANO
まだ見ぬ「青」を求めて
会場
青森県立美術館
AOMORI MUSEUM OF ART
会期
2025.7.19 SAT→10.13 MON
諸般の事情により、展覧会の日程・内容等を変更する場合がございます。最新の情報はHPをご覧ください。
展覧会概要
佐野ぬい サノヌイ まだ見ぬ「青」を求めて
NUI SANO
「青」の画家として知られる佐野ぬい。青色を基調に選び抜かれた色彩で描かれたその作風は、形と線がリズムを刻み、ハーモニーを響かせ、ニュアンスに富んだマチエールがセッションに加わるなど、戦後の日本洋画界において独自の抽象表現を確立していきました。2023年、90歳でこの世を去るまでの70年余りにわたる画業を回顧する展覧会です。
佐野は1932年、弘前で菓子店を営む両親のもとに生まれます。店内のクラシックが流れるティールームには、家業の傍ら同人誌を発行していた父の友人である文学者や画家たちが集っていました。女学校に入学した1945年の夏に戦争が終わり、再び上映され始めたフランス映画に心酔してパリの街を描きたいという思いを募らせ、1951年、女子美術大学に入学します。
戦後、海外から新たな潮流が押し寄せ、それに呼応するように次々と斬新な芸術活動が生まれていた東京で、画学生として大きな刺激を受け、画家として歩み始めた佐野の作品からは、やがて具体的な事物が消え、色彩を対比させながら画面構成を行う独創的な作風を探究していきます。大学を卒業した1955年から新制作展に出品を始め、逝去する前年の2022年にも大作を出品するなど、生涯、意欲的に創作に取り組み続ける一方、卒業後も大学に残って講師、教授等を歴任し、2007年から11年には学長を務めます。
佐野は、「明日のテーマ」という題名を付けた作品を長年にわたってアトリエに掛けていました。夢と憧れを胸に故郷を旅立ち、画家の道を歩み続けた佐野にとって、創作とは「明日のテーマ」を追い求めることだったのかもしれません。佐野が創作において最も大切にしていた「青」は、「憧憬」の色であり、また「郷愁」の色でもあります。幼い頃、実家の菓子工房で青い洋酒の瓶を眺めていた記憶や、長い冬の終わりに仰ぎ見た故郷の雪どけの青空を始まりに、人生で出会ったさまざまな「青」を作品に投影しながら、まだ見ぬ青」を求めて絵筆を握り続けた佐野ぬいの創作の軌跡をご紹介します。
- 主催者
- 佐野ぬい展実行委員会(青森県立美術館、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、青森県観光国際交流機構)
- 協賛・協力等
- 【協賛】株式会社ラグノオささき 【特別協力】一般財団法人nuit・company 【協力】学校法人女子美術大学、弘前市立博物館
【後援】青森県教育委員会、青森市教育委員会、弘前市、弘前市教育委員会、国立大学法人弘前大学、東奥日報社、陸奥新報社、デーリー東北新聞社、青森ケーブルテレビ、エフエム青森 - 休催日
- 7/28(月)、8/12(火)、8/25(月)、9/8(月)、9/22(月)
- 開催時間
- 9:30 ~ 17:00
- (展示室への入場は16:30まで)
- 観覧料
- ◎当日券 一般 1,700(1,500)円、大学生 1,000(800)円
- ※( )は20名以上の団体料金 ◎前売券 一般 1,500円 ※青森県立美術館ミュージアムショップにて販売。 ◎セット券[佐野ぬい展+コレクション展》一般 2,000円、大学生 1,100円 ※当日券のみ ◎18歳以下及び高校生は無料 ◎心身に障がいのある方と付添者1名は無料
- 展覧会ホームページ
- https://www.aomori-museum.jp/schedule/16385/
イベント情報
◎記念講演会 9月23日[火・祝]14:00-15:30 会場/青森県立美術館シアター 講師/蔵屋 美香(横浜美術館館長)
◎オープニング・ギャラリーツアー 7月19日[土]14:30-15:30 ※展覧会チケットが必要です
佐野壮(作家次男:一般財団法人 nuit・company代表理事)、藤原晶子(作家アシスタント) 進行/展覧会担当学芸員
◎特別ワークショップ 7月26日[土]~8月24日[日]までの休館日を除く毎日、8月30日[土]~ 10月13日[月・祝]までの土日祝日 11:00‐15:00
会場情報
青森県立美術館 アオモリケンリツビジュツカン
AOMORI MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒038-0021
青森市安田字近野185 - ホームページ
- https://www.aomori-museum.jp/
登録日:2025年7月29日