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軍艦島と雜賀雄二 「死を生きる島」を撮り続けた写真家 SAIGA YUJI GUNKANJIMA

会場

呉市立美術館

KURE MUNICIPAL MUSEUM OF ART

会期

2025年4月23日(水)~6月15日(日)

展覧会概要

軍艦島と雜賀雄二 「死を生きる島」を撮り続けた写真家 グンカンジマトサイガユウジ 「シヲイキルシマ」ヲトリツヅケタシャシンカ

SAIGA YUJI GUNKANJIMA

長崎市野母崎沖に位置する端島(はしま)は、その特異な姿から「軍艦島」の通称でよく知られています。島は明治時代から石炭採掘のために埋め立てを続け、多くの労働者やその家族が移住し、最盛期の1960年ごろには東京の都心部を上回る人口密度となりました。この小さな島には、日本初の鉄筋コンクリート造による高層アパートなどがひしめき、保育所、幼稚園、小・中学校や病院のほかマーケットや映画館、遊戯場などがあり、島民たちのにぎやかな生活が営まれていました。

このたびは、この軍艦島をテーマに写真を撮り続けた雜賀雄二(1951-)による「1974軍艦島」「軍艦島-棄てられた島の風景」「月の道-Borderland」「GROUND」の4つのシリーズから約120点を展示いたします。雜賀は大学在学中から独学で写真を始め、長崎のキリシタンをテーマに撮影するためたびたび同地に滞在していました。少年時代に手にした百科事典をきっかけに強く惹かれていた軍艦島が閉山することを知った雜賀は、1974年1月に初めて島へ上陸し、無人となるまでの日々を3か月に渡って追いました。その後も繰り返し島に泊まり込み、廃墟となった建物や取り残された住民たちの生活用品、あるいは月明りに照らされた岸壁、島の地面などに目を向けました。風化によって変貌を続ける軍艦島を目の当たりにし、雜賀は「生」と「死」、そしてそのあわいを、独自の手法で写真に残しました。

近年の世界文化遺産登録で廃墟の島として注目を集める軍艦島。異端視されながら「死を生きる島」を撮り続け、「廃墟ブームの先駆者」と呼ばれるようになった雜賀の軌跡をご紹介いたします。

主催者
呉市立美術館、呉市、呉市文化振興財団
協賛・協力等
後援 中国新聞社、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送、FMちゅーピー76.6MHz、FM東広島89.7MHz
休催日
火曜日(ただし4/29、5/6は開館、4/30、5/7は休館)
開催時間
10:00 ~ 17:00
(入館は16:30まで)
観覧料
一般700(600)円
大学生500円(要証明書)
高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金およびシルバー料金(70歳以上の方、要証明書)。障害者手帳等をお持ちの方は無料(要証明書)。高大生は学生証をご持参ください。
展覧会ホームページ
https://www.kure-bi.jp/?cn=100971

イベント情報

※関連イベントの参加には入館当日のチケットが必要です。

①雜賀雄二スペシャルトーク
※事前申込不要(当日先着順)

出展作品に関するエピソードや、写真家としてのこれまでの活動についてお話しいただきます。

日時:5月18日(日)14:00~16:00
講師:雜賀雄二(写真家、本展出品作家)
聞き手:横山勝彦(当館館長)
参加費:無料
定員:50名(当日先着順)

②サイアノタイプワークショップ
※要事前申込

太陽の光で感光させ、美しい青色に発色するプリント技術を体験します。写真やカメラの技術がなくても制作を楽しむことができます。

日時:5月5日(月・祝)13:30~15:30
講師:当館学芸員
参加費:1,000円(税込)
対象:小学生以上(小学生は要保護者同伴)
定員:10名(先着順)

申込方法:4月1日~4月28日の期間に、お電話(0823-25-2007)もしくは専用フォームからお申込みください。定員に達し次第受付終了します。
受付後、講座で使いたい写真のデータ(A4サイズ用紙への印刷に適した解像度のもの)をメールにてお送りください。

ワークショップのお申込みはこちら

④学芸員によるギャラリートーク
※事前申込不要

日時:①4月23日(水)②5月3日(土)③6月7日(土)
①10:00~、②③11:00~
会場:展示室内

会場情報

呉市立美術館 クレシビジュツカン

KURE MUNICIPAL MUSEUM OF ART

会場住所
〒737-0028
呉市幸町入船山公園内
ホームページ
https://www.kure-bi.jp/
更新日:2025年4月15日
登録日:2025年4月15日