ID:78137

大正・昭和のモダニスト

蕗谷虹児展

会場

平塚市美術館

SHONAN THE HIRATSUKA MUSEUM OF ART

会期

2024 10/5[土]-11/24[日]

展覧会概要

大正・昭和のモダニスト 蕗谷虹児展 フキヤコウジテン

蕗谷虹児(ふきやこうじ)(1898-1979)は、新潟県で生まれ、1913年に日本画家を目指して上京しますが、竹久夢二の紹介で少女雑誌の挿絵を描くようになると、またたく間に時代の寵児となりました。1925年には本格的に絵を学ぶためにパリに留学し、サロン入選や個展の開催により、画家として活動していくことに自信を深めます。しかし、1929年に生活のために志半ばで帰国。その後は再び少女雑誌の仕事を手がけ、1930年代にかけてモダンな女性像により人気の絶頂を迎えました。流行のファッションに身を包み、強い眼差しを持つ女性像は、近代的なライフスタイルにあこがれる多くの女性たちにとって象徴的なアイコンとして機能したといえるでしょう。戦後は、童話や絵本の挿絵のほか、アニメーションの仕事にも取り組み、少女向けの仕事から離れて新たな境地を開拓。晩年は、個展を中心に可憐な少女像を発表して変わらぬ人気を博し、1979年に80歳でその生涯を閉じました。1987年には、幼少期を過ごした新潟県新発田市に記念館がオープンし、現在にいたるまで多くの来館者に愛されています。
本展では、蕗谷虹児記念館の作品を中心に少女雑誌の表紙や挿絵の原画、パリ時代の作品、童話や絵本の挿絵の原画、アニメーションの原画など約500点が一堂に会し、およそ60年におよぶ虹児の画業を回顧します。大正から昭和戦前期にかけて、文化や芸術が大衆のものとして浸透していく過程で、出版界の花形として虹児が果たした役割がいかに大きいものであったかを感じ取っていただくとともに、戦後の児童文化に残した足跡をご堪能いただければ幸いです。

主催者
平塚市美術館
協賛・協力等
特別協力:新発田市・新発田市教育委員会・蕗谷虹児記念館、弥生美術館
協賛:神奈川中央交通株式会社
休催日
月曜日(ただし、10/14、11/4は開館)、10/15(火)、11/5(火)
開催時間
9時30分 ~ 17時
(入場は16時30分まで)
観覧料
一般800(640)円/高大生500(400)円/中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金 ※毎週土曜日は高校生無料
※各種障がい者手帳の交付を受けた方と付添1名は無料 ※65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金(年齢・住所を確認できるものをご提示ください)
展覧会ホームページ
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/20162006_00041.html

イベント情報

当館学芸員によるギャラリートーク
日時:10月19日(土)、11月2日(土)
各日14:00~14:40
場所:展示室1
※申込不要、要観覧券

単色凸版・版画講座
講師:城戸宏氏(リン版画工房主宰)
日時:11月17日(日)13:30~15:30
場所:アトリエB
※事前申込制、詳細は当館ウェブをご覧ください。

蕗谷虹児が構成・原画を担当した短編アニメ「夢見童子」を上映
東映動画(現・東映アニメーション)初となるカラーアニメーション。東映動画に招聘された虹児は、詩人であり抒情画家である自身のイメージを前面に打ち出して、「夢見童子」の原画を描き、童謡風の歌を作詞しました。
日時:展覧会会期中の9:30~16:30頃 上映時間:1回15分28秒(繰り返し上映)
場所:ミュージアムホール
※申込不要、観覧無料 ※都合により上映場所が変更される場合があります。詳細はお問い合わせください。

会場情報

平塚市美術館 ヒラツカシビジュツカン

SHONAN THE HIRATSUKA MUSEUM OF ART

会場住所
〒254-0073
平塚市西八幡1-3-3
ホームページ
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
更新日:2024年11月21日
登録日:2024年11月19日