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林原美術館開館60周年記念展

大名家に伝わる能楽

会場

林原美術館

Hayashibara Museum of Art

会期

令和6年4月13日(土)ー6月16日(日)

展覧会概要

林原美術館開館60周年記念展 大名家に伝わる能楽 ダイミョウケニツタワルノウガク

昭和39年(1964年10月1日に「岡山美術館」として開館した当館は、今年で開館60周年を迎えます。そこで今年度はすべての展覧会を「開館60周年記念展」と題して、選りすぐりの作品、そして当館ならではの展覧会を開催します。本展はその第一弾として、岡山藩主池田家に伝わった能装束や能面などの工芸品を、岡山大学附属図書館池田家文庫が所蔵する歴史資料とともにご覧いただきます。
当館には絢爛豪華な装束や、幽玄の言葉がふさわしい能面の他、帯類から楽器に至るまで、池田家が伝えてきた膨大な能楽コレクションを収蔵しています。このコレクションの礎を築いたのが2代岡山藩主の池田綱政で、江戸の本屋敷(上屋敷)や岡山城、そして御後園(現在の岡山後楽園)に能舞台を作り、自らも能を演じたことで知られています。また綱政は将軍家や諸大名らと能楽を通じて交友を深めました。こうした背景のもと、綱政をはじめ歴代藩主により形成された当館の池田家の能楽コレクションは江戸時代の大名家における能楽の実態と、スケールの大きさを示す資料として重要な文化的価値を有しています。
さらに特筆すべきは、桃山時代の装束など貴重な美術品が多数伝えられているだけでなく、藩主の動向や能楽を通した交友の様子を示す歴史資料もあわせて現存していることです。本展では当館の資料と共に、岡山大学附属図書館池田文庫が所蔵する、江戸城で綱政が「三輪」を演じた記録が残る「日次記」、能舞台が設けられていたことを示す江戸本屋敷の絵図、将軍の代替わりの際に本屋敷で催した能興行の詳細を記録した「将軍宣下御祝儀御饗応記録」などをご覧いただきます。
これらの展示品を通じ、江戸時代に花開いた大名家の能楽文化と、その資力によって形成され、そして今に伝えられた岡山藩主池田家の能楽コレクションの神髄をお楽しみください。

主催者
林原美術館
協賛・協力等
後援/岡山県郷土文化財団 山陽新聞社 RSK山陽放送
休催日
月曜日休館(祝日等休日の場合は翌日)※4月27日(土)~5月6日(月・休)は開館
開催時間
10時 ~ 17時
(入館受付は16時30分まで)
観覧料
一般500円 高校生300円 小・中学生無料
友の会会員、学校メンバーズ加入団体、障がい者手帳提示の方・付添者▶無料
団体(20名様以上)、シルバーカード提示の方▶2割引
展覧会ホームページ
https://www.hayashibara-museumofart.jp/data/1502/exhibition_tpl/

イベント情報

※定員の変更並びに開催の延期もしくは中止の場合がございます。

書道パフォーマンス
大きな紙に力強く文字を書く書道パフォーマンス。岡山芳泉高校の美術部の皆さんが描いた絵の上に、書道部の皆さんが迫力ある「ことば」を大書します。高校生の瑞々しい感性で表現された作品と、力強く優雅なパフォーマンスをお楽しみください。
日 時●令和6年5月5日(日・祝)13時30分~14時30分
場 所●林原美術館内ロビー
出 演●岡山県立岡山芳泉高等学校 書道部・美術部
参加費●無料(入館料別途)

■ワークショップ

「織」体験
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)とを組み合わせることによって作られる織物。華やかな能装束も、この「織」で作られています。今回は糸作家の三浦奈巳先生をお迎えし、簡易織機を使用してオリジナルのコースターを作るワークショップを開催します。草木染した糸(茜染糸、藍染糸)の自然な風合いを活かした、オリジナルのコースターを作ってみましょう。
日 時●令和6年5月19日(日) ①13時30分~14時30分 ②15時~16時
場 所●林原美術館内ロビー
講 師●三浦 奈巳 氏(糸作家)
定 員●各回8名 計16名(Webにて要予約)
参加費●1,000円(入館料別途)

「染」体験
染料で糸や布に着色することを「染」といいます。この「染」が体験できるワークショップを、染色家の北野静樹先生をお迎えして開催します。型紙を用いて、Tシャツやハンカチなど好みの物を自由に染める体験をしていただきます。自分自身のためだけでなく、父の日のプレゼントにもいかがでしょうか。
日 時●令和6年6月9日(日) ①10時30分~12時30分 ②13時30分~15時30分
場 所●林原美術館内ロビー
講 師●北野 静樹 氏(染色家)
定 員●各回10名 計20名(Webにて要予約)
参加費●素材により1,000円~2,500円(入館料別途)
※ハンカチ、手ぬぐい、Tシャツ等からお選びいただきます。

■特別企画
和菓子とお抹茶の日(その1) お茶席ではありません
本年度の特別企画として、明治21(1888)年創業、130年の歴史をもつ老舗の和菓子屋「松涛園」(岡山県倉敷市玉島)にご協力いただき、展覧会にちなんだ特別な和菓子をお抹茶とともに提供いたします。
日 時●令和6年6月16日(日) 10時~14時
場 所●林原美術館内ロビー
定 員●20名(Webにて要予約)
お茶菓子代●600円(入館料別途)
※企画展ごとに開催する予定です。その都度かわる創意あふれる甘味をご賞味ください。
※14時までにご連絡無く、来館の無い場合はキャンセル扱いとなります。

■ギャラリートーク
会期中の毎週土曜日14時から学芸員によるギャラリートークを行います。

会場情報

林原美術館 ハヤシバラビジュツカン

Hayashibara Museum of Art

会場住所
〒700-0823
岡山市北区丸の内2-7-15
ホームページ
https://www.hayashibara-museumofart.jp/
更新日:2024年4月10日
登録日:2024年4月10日