ID:7564

ポスターの美

実篤はどう伝えられてきたか

会場

調布市武者小路実篤記念館

会期

2004年10月23日(土) ~ 2004年11月28日(日)

展覧会概要

ポスターの美 ポスターノビ 実篤はどう伝えられてきたか

武者小路実篤の最初の活躍の場となった『白樺』が創刊された1910年(明治43年)前後には、日本の近代ポスターの始りといわれる三越呉服店のポスターが制作され、広告としての役割を担いはじめた時期でもあります。
こうした近代ポスターの流れの中で、実篤の活動に関しても様々な場面でポスターが制作され、多くの人々の関心をとらえてきました。明治末から大正時代に開催された『白樺』主催の展覧会や昭和初期に実篤が中心となり開催した「大調和美術展覧会」のポスターは、岸田劉生をはじめとした草土社同人らが各人の個性を発揮して描いてます。それらは、木版画やリトグラフで制作されており、単に広告媒体としてでなく、美術作品として見ることができます。また、実篤戯曲の舞台ポスターは、時代小説の挿絵を彷彿とさせるものから、1920~30年代の文字のみをデザイン化した端的な表現のものまで多種多様です。
視覚メッセージとして、文字や絵、画像により構成されたポスターは、人々に何を伝えてゆくか、提案していくかという使命を持ち、注目されるためにどのような表現をするかが求められます。こうして作られた、一枚のポスターからはデザインの美しさとともに、時代の流行や制作背景、メディアとのあり方、印刷技術の進歩など様々なものが見えてきます。
本展覧会は、実篤の文学、美術、演劇、新しき村と多岐にわたる活動を通して制作されたポスターと、関連資料を紹介し、日頃見のがしがちなポスターの美を改めて見直すとともに、それらにより伝えられてきた、その時々の武者小路実篤や作品のイメージとその背景を探ります。

休催日
月曜日
観覧料
大人(高校生以上)200円/小・中学生100円
展覧会ホームページ
http://www.mushakoji.org
展覧会問合わせ先
TEL 03(3326)0648

会場情報

調布市武者小路実篤記念館 チョウフシムシャコウジサネアツキネンカン

会場住所
〒182-0003
調布市若葉町1-8-30
ホームページ
https://www.mushakoji.org
更新日:2010年9月22日
登録日:1999年3月31日