ID:72715

聖像・仏像・彫像

―柳宗悦が見た「彫刻」

会場

日本民藝館

Mingeikan/The Japan Folk Crafts Museum

会期

2023年6月29日(木)から9月3日(日)まで

展覧会概要

聖像・仏像・彫像 セイゾウ・ブツゾウ・チョウゾウ ―柳宗悦が見た「彫刻」

木喰仏や円空仏をはじめ、近世の神仏像には庶民信仰を対象とした素朴な造形を数多く目にすることができます。当館の創設者・柳宗悦(1889-1961)は、大正時代末期に木喰仏を発見したことでも知られるように、素朴な彫像が湛える美に早くから目を向けていました。その萌芽は、文芸美術雑誌『白樺』と関わっていた20代から、ロダンを始めとする西洋近代の「彫刻」作品に親しんでいたことに遡ることができます。本展は、当館コレクションを「彫刻」という観点から目を向ける試みです。
民藝運動を通じて取り上げられた品々においても、囲炉裏や竃(かまど)の上の梁などから下げる自在鉤や、神社などに奉納される獅子頭や仮面、また鯉形水滴といった朝鮮時代の文房具など、彫刻的な要素を持つ工芸品は多く見られます。雑誌『工藝』第88号(1938年)では、「民間の仏体」が特集され、仏師の手によらない仏像、現在で言う民間仏が積極的に紹介されることになりました。
本展では、これらに加え、朝鮮の石仏、中国の明器など東アジアの彫像、さらには海外諸国の祖霊像や仮面、キリスト教の民間の聖像などを交えて展示します。併せて、柳の長男で工業デザイナーの柳宗理が館長を務めた時代に集めた沖縄の屋根獅子や、アフリカの彫像と仮面など、館蔵の彫刻的な造形を一堂に展示します。

休催日
月曜休館(祝日の場合開館し、翌日休館)
開催時間
10:00 ~ 17:00
(入館は16:30まで)
観覧料
一般1,200円 大高生700円 中小生200円
展覧会ホームページ
https://mingeikan.or.jp/exhibition/special/

イベント情報

記念講演会 みちのく 近世の民間仏
[講師] 須藤 弘敏(弘前大学名誉教授)
8月26日(土)18:00-19:30
料金・300円(入館料別、要電話予約)
会場・日本民藝館大展示室

会場情報

日本民藝館 ニホンミンゲイカン

Mingeikan/The Japan Folk Crafts Museum

会場住所
〒153-0041
目黒区駒場4-3-33
ホームページ
https://www.mingeikan.or.jp/
更新日:2023年6月28日
登録日:2023年2月15日