新版画 SHINHANGA

千葉市美術館所蔵 新版画 シンハンガ 進化系UKIYO-Eの美

SHINHANGA

新版画(しんはんが)は、江戸時代の浮世絵版画の伝統を継承すべく、大正(1912-1926)から昭和(1926-1989)初期にかけて隆盛した木版画です。版元の渡邊庄三郎(わたなべしょうさぶろう)(1885-1962)が、浮世絵版画の高度な木版技法と、版元(はんもと)・絵師(えし)・彫師(ほりし)・摺師(すりし)による分業制を継承しつつ、画家の個性を尊重する芸術性の高い木版画を構想し、創始しました。この渡邊の構想は、画家が自ら彫摺(ほりすり)を手がける<自画(じが)・自刻(じこく)・自摺(じずり)>の木版画を、芸術的な表現であると主張した<創作版画(そうさくはんが)>の思想から影響を受けたものでした。
渡邊はフリッツ・カペラリ(1884-1950)をはじめとする外国人画家や、伊東深水(いとうしんすい)(1898-1972)川瀬巴水(かわせはすい)(1883-1957)といった気鋭の新人画家と手を組み、洋画や日本画といったジャンルを超えた斬新な表現をもつ作品を次々と生み出しました。
渡邊との活動の後、独自に木版画を制作し続けた橋口五葉(はしぐちごよう)(1881-1921)や吉田博(よしだ ひろし)(1876-1950)の活躍、さらに新たな版元の参入もあって、昭和初期には新版画の制作が活況を呈します。その人気は国内にとどまらず、アメリカを中心に海外でも高い評価を受けました。本展は、千葉市美術館が所蔵する新版画のコレクションから選りすぐりの作品、約190点によって構成されており、新版画の成立から発展の歴史を、代表的な作品を通してご覧頂くものです。職人の技と芸術家の感性の洗練されたコラボレーションをお楽しみ下さい。

主催者

新版画展萩実行委員会(山口県立萩美術館・浦上記念館、毎日新聞社、tysテレビ山口)、日本経済新聞社

協賛・協力等

後援:山口県教育委員会、萩市、萩市教育委員会
特別協力:千葉市美術館、エフエム山口

休催日

4月25日(月)、5月9日(月)、16日(月)、23日(月)、30日(月)、6月13日(月)

開催時間

9:00 ～ 17:00

(入場は16:30まで)

観覧料

一般1,500(1,300)円 学生1,300(1,100)円 70歳以上1,200(1,000)円

[開催中の普通展示もご覧いただけます。]
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
※18歳以下の方と高等学校、中等教育学校、特別支援学校の生徒は無料。
※身体障害者手帳、療育手帳、戦傷病者手帳、精神障害者保健福祉手帳のご提示者とその介護者(1名)は無料。
※前売券は、ローソンチケット(Lコード63104)、セブンチケットでお求めになれます。
※割引券は、県内プレイガイド、道の駅、旅館等観光施設に設置しています。

展覧会ホームページ

https://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/exhibition/special/2022/06/048934.html

記念講演会
「渡邊庄三郎と新版画」
講師 西山純子氏(千葉市美術館 上席学芸員)
※要事前申込・聴講無料(先着40名)
日時 4月23日[土]13:30～15:00
会場 本館講座室

ギャラリーツアー (担当学芸員による作品解説)
※要観覧券・要事前申込(先着20名)
日時 会期中、毎週日曜日 11:00～12:00
会場 本館2階展示室

お申込は電話またはWEBで
《電話》0838-24-2400にて、①～④をお知らせください。
①参加希望日
②参加希望者全員の氏名
③年齢
④代表者の日中のご連絡先
《WEB》当館ホームページをご覧ください。

山口県立萩美術館・浦上記念館 ヤマグチケンリツハギビジュツカン・ウラガミキネンカン

hagi uragami museum

会場住所

〒758-0074
萩市平安古町586-1

ホームページ

https://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/