ID:6987

高村光太郎展

会場

福島県立美術館

Fukushima Prefectual Museum of Art

会期

2004年4月24日(土) ~ 2004年6月13日(日)

展覧会概要

高村光太郎展 タカムラコウタロウテン

明治末から昭和期にかけて、美術や文学、評論などの幅広い分野で活躍し、日本の美術界に多大な足跡を残した近代彫刻家・高村光太郎の展覧会を開催します。
詩集『道程』や『智恵子抄』などの詩人としても知られる高村光太郎(1883-1956)は、明治彫刻の重鎮・高村光雲の長男として東京に生まれました。仏師職人の環境の中で育った光太郎は、1902年東京美術学校彫刻家を卒業後、ニューヨーク、ロンドンを経てパリへ留学、かねてより強く憧れていたロダンの芸術を中心に西洋美術を体験します。この留学生活は、光太郎に一個の自立した人間および芸術家としての自覚をうながし、彫刻の真を探求しはじめる契機を与えたのです。
1909年帰国後、ロダン芸術の紹介はもとより、画廊開設や文芸誌「スバル」に『緑色の太陽』などの評論を発表して、彫刻や絵画の制作とともに、個性尊重の芸術家像と近代美の探究に傾斜します。また、1914年詩集『道程』を発表するとともに、同年最愛の人長沼智恵子と結婚。短い幸福な生活のうちに「手」「腕」「裸婦坐像」「園田孝吉胸像」などの彫刻制作に専念する一方、訳編『ロダンの言葉』を刊行し、近代彫刻の造形思考をさらに深めてゆくのでした。
本展覧会は、高村光太郎の多彩な側面の中から、最も根幹をなす彫刻家としての活動を跡付け、その意義を再確認するものです。そのため、光太郎にとって重要な存在であった父光雲の木彫作品、妻智恵子の油彩画、また紙絵なども加え、ブロンズ、木彫、油彩画、素描、書、その他関係資料等約140点の作品資料により、光太郎が求めた近代美の視点を様々な面からご紹介します。
※会期中、出品作品の一部展示替があります。ご了承下さい。

主催者
福島県立美術館
休催日
毎週月曜日(5月3日は開館)、4月30日(金)、5月6日(木)
観覧料
一般・大学生=900円(720)/高校生500円(400)/小・中学生400円(320円)
( )内は20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.art-museum.fks.ed.jp
展覧会問合わせ先
福島県立美術館Tel.024-531-5511

会場情報

福島県立美術館 フクシマケンリツビジュツカン

Fukushima Prefectual Museum of Art

会場住所
〒960-8003
福島市森合字西養山1
ホームページ
https://art-museum.fcs.ed.jp
更新日:2010年10月18日
登録日:1999年3月31日